宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/10/29 09:14 更新 1029黒点群の活動は少し落ち着いています。太陽風は低速で、概ね静穏です。 担当 篠原 太陽観測衛星「ひので」による、1029黒点群の拡大写真が公開されています。 縮小した全体写真と、オリジナルの解像度で一部を切り取った写真を掲載します。 一昨日に撮影されたものです。 黒点の複雑な姿がよく見えています。 ひのでのページへ行くと、全体像をオリジナルの解像度で見ることができます。 上記のサイトで、黒点写真をクリックしてください。 すごい迫力です。 (パソコンが画面に合わせて縮小表示することがありますので、注意してください) その1029黒点群ですが、やや勢いを無くしているようです。 昨日のニュース以降は、発行直後にC2.2の小規模フレアを起こしただけで、 X線のグラフは強度が下がるとともに、 小さなフレア活動による、とがった変化も見られなくなっています。 磁場構造の複雑さは保っている様なので、再び活動が強まる可能性はあります。 一方、次第に西の端に近づいているので、 CMEなどで地球へ影響を及ぼす可能性は低くなっています。 太陽風は、速度は350km/秒に下がり、更に低速風となっています。 磁場強度は4〜5nTと平均的な強さにもどっていて、しかも南北成分がずっと南を向いていました。 振幅は-2nTと小さく、速度も低かったため、地球への影響は限定的です。 AE指数では、200nTくらいの小さな変動が発生している程度です。 磁場が長時間南向きだったことを反映して、 AE指数の変化も長時間続いているのが特徴的です。 この後も、基本的には太陽風は低速の状態が続くと思われます。 26日夜に発生した小さな爆発の影響が、明日くらいにかけてやって来るかもしれません。 ひのでが撮影した1029黒点群。10月27日19時(世界時27日11時)。 (c) 国立天文台/JAXA ひのでによる1029黒点群の拡大写真。 (c) 国立天文台/JAXA SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。29日9時(世界時29日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群は西の端に近づいています。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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