宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:37)
今日、C1.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/27 07:34 C1.3
10/26 --- ---
10/25 10:52 C1.6

黒点 10/26 (NOAA)
磁場 フレア
1029 18 βγ C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:12 395 -1.2
-2 h 389 -1.4
-4 h 409 -0.8
-6 h 393 +0.3
-8 h 403 -0.9
-10 h 418 +0.0
-12 h 416 -0.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -16 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^1
10/27 0.6 1x10^2
10/26 0.6 1x10^2
10/25 0.5 3x10^1
10/24 0.6 1x10^1
10/23 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/22 08:40 とても低速の太陽風が続いています(280km/秒)。太陽は無黒点です。
2009/10/23 08:40 太陽風磁場が10nTに強まり、活発なオーロラ活動を起こしました。現在も影響は残っています。
2009/10/24 13:00 CMEによる太陽風の変動は終わりつつあります。次はコロナホールの影響です。1029黒点群が出現しました。
2009/10/25 12:38 コロナホールの影響が到来し、中規模のオーロラ活動も発生しています。C1のフレアが発生しました。
2009/10/26 08:20 1029黒点群が小規模のフレア活動を起こしています。太陽風も小規模の高速風が来ています。
最新のニュース

2009/10/27 08:37 更新
1029黒点群が再びCクラスのフレアを起こしました。太陽風は410km/秒くらいで、比較的穏やかです。

担当 篠原

1029黒点群は、再び勢力を増してきたようです。
黒点も大きくなり、GOESのX線グラフのレベルが、
昨日は下がっていましたが、再び全体的な強度を増しています。
そして、グラフ自体がBクラスの範囲で変動するようになっています。

その中、今朝の27日4時(世界時26日19時)に、C1の小規模フレアが発生しました。
全体的な変化の中で、ちょっとだけ飛び上がってCのレベルを超えたというような変化です。

1029黒点群をSOHOの磁場写真を見ると、白と黒が複雑に入り混じっていて、
エネルギーを蓄えているようです。
この後、Mクラスの中規模フレアの発生などもあるかもしれません。
太陽のフレア活動に注目してください。

また、SOHO EIT195で1029黒点群の左側にある活動領域で、
26日21時(世界時26日12時)に、小さな爆発が発生しています。
(STEREOの動画で見ることができます)
コロナの噴出が発生しているようです。
LASCOなどのコロナグラフではまだ見つけることができませんが、
CME(太陽ガスの放出現象)になっている可能性は高いと思います。
小規模の変動ですが、CMEになっていれば地球へもやって来るでしょう。
こちらも注目点です。


太陽風は、410km/秒と平均的な速度が続いています。
磁場強度は3nTとやや弱めです。

太陽風の磁場が、とても小さいのですが南寄りになっていて、
その影響でしょうか、AE指数も小さな変化がずっと見えています。


コロナホールの影響は次第に弱まり、全体的には今後低速風へ向かうことになると思います。
3〜4日後くらいには、CMEの影響も考えられます。




SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日8時半(世界時26日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる、太陽磁場の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。