宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2009/10/24 13:00 更新 CMEによる太陽風の変動は終わりつつあります。次はコロナホールの影響です。1029黒点群が出現しました。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の速度は400km/秒まで上がりました。 一方、磁場強度は5nTを割り、現在は2nTくらいに弱まっています。 昨夜も、太陽風の変動の影響で、活発なオーロラ活動が発生しました。 AE指数で800nT、瞬間的に1000nTに達する、大きめの中規模活動が観測されています。 しかし、昨日のAE指数の図と違って、その前後はだいぶ静かです。 太陽風の速度は高まったものの、 磁場強度が弱まるとともに、北寄りの傾向に変わってしまったことが影響しています。 今日の1枚目の図は、7日幅の太陽風のデータです。 この2日間に発生した太陽風の乱れの全体像がよく見えています。 今回は、特に磁場の変化に注目して下さい。 太陽風の乱れの到来とともに、強度(白線)が10nTレベルにぐっと上昇し、強い状態が丸1日続きます。 その後、次第に弱まり、現在は磁場の乱れはほぼ終わっています。 その間、磁場の南北成分(赤線)は、 大きく波を打つ様に南(マイナス)、北(プラス)と大きな振幅で変化しています。 この大きな南向きの波が活発なオーロラ活動をもたらしたのです。 南北成分の変動は、大きく2回揺れている様にも見えます。 続けて2度発生したCMEの噴出現象が、こうして一体化してやって来たのかもしれません。 CME起源の変動は終わりつつあります。 一方、コロナホールの影響がこれから始まるかもしれません。 太陽風の速度、磁場、それぞれどのように変化して行くのか、この週末も注目されます。 太陽では、1029黒点群が急に発生しました。 SOHO EIT195を見ると、昨日はまだぼんやりとしか光っていない部分が、 今日はしっかりと輝く様になり、黒点も発生させたのです。 X線のデータはそれほど変化しておらず、フレア活動としてはあまり活発ではないのかもしれません。 これから更に発達して行くのかどうか、注目して下さい。 ACE衛星による7日間の太陽風。速度は黄色、磁場強度は白色、南北成分は赤色。 (c) NOAA/SWPC SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日5時(世界時22日20時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO MDIによる、太陽可視光写真。東端に白斑が見えます。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|