宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/23 --- ---
10/22 --- ---
10/21 --- ---

黒点 10/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:57 375 -6.3
-2 h 371 -7.7
-4 h 361 -5.0
-6 h 343 +2.6
-8 h 336 +5.5
-10 h 334 +7.6
-12 h 344 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -35 -/ -
-2 h -29 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -19 -/ -
-12 h -23 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/23 0.5 1x10^1
10/22 0.8 1x10^1
10/21 0.7 1x10^1
10/20 0.6 9x10^0
10/19 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/18 10:48 320km/秒の遅い太陽風が続いています。太陽でコロナの小さな噴出が見られています。
2009/10/19 11:06 小規模のCMEが観測されました。太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。
2009/10/20 08:36 300km/秒の遅い太陽風が続いています。これから太陽風に小規模の変化がやって来るかもしれません。
2009/10/21 08:57 速度280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。とても小さな1028黒点群が発生しました。
2009/10/22 08:40 とても低速の太陽風が続いています(280km/秒)。太陽は無黒点です。
最新のニュース

2009/10/23 08:40 更新
太陽風磁場が10nTに強まり、活発なオーロラ活動を起こしました。現在も影響は残っています。

担当 篠原

昨日のニュース直後から、太陽風の磁場強度が10nTに強まり、
現在までその状態が続いています。

それとともに、磁場の南北成分も強まり、
-5nTを越えるレベルの南向きが長時間続いています。
この影響で、磁気圏活動が活発化し、
AE指数で300nT〜500nTレベルの変動がほぼ1日を通して発生しています。
その中でも、一時的に活動が特に強まる時間帯があり、
1000nTを越える激しいオーロラ活動も発生しています。

残念なことに、昨日のアラスカはずっと曇天で、
ライブカメラ(Live!オーロラ)では雲がずっとオーロラの光で照らされていました。
晴れていれば、見事な夜を迎えることができたのでしょう。


太陽風の変動は、CMEの影響がやって来たためですが、
予想通り、速度はあまり上昇せず、350〜370km/秒と低速のままです。

磁場強度はまだ強く、南向きの影響で活発なオーロラ活動が続いている様です。

しかし、今回の太陽風の変化は、それほど長くは続きません。
やがて磁場強度が下がって、一旦落ち着くことになるでしょう。

一方、次にコロナホールの影響がやってくるかもしれません。
こちらは、明日くらいからでしょうか。
ただ、前周期には影響はほとんど無かったので、今回どうなるかは来てみないと分かりません。


太陽は無黒点のままで、静穏です。
SOHO EIT195では、東から明るい領域が上がって来ましたが、
白斑が見えるだけです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日5時(世界時22日20時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる、太陽可視光写真。東端に白斑が見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。