宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/10/21 08:57 更新 速度280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。とても小さな1028黒点群が発生しました。 担当 篠原 太陽風の速度は、300km/秒から、280km/秒へ更に下がり、 かなり低速の風になっています。 プラズマ密度も少なくなっていて、速度データにばらつきが目立っています。 また、磁場強度も2nTへ弱まっていて、全てにわたって弱々しい太陽風です。 その上、磁場の南北成分は北寄りで推移しています。 こうなると、オーロラ活動はほとんど期待できず、AE指数は完全に平坦です。 昨日も書いた様に、太陽で発生した小規模のCMEの影響が これからやって来る可能性があります。 引き続き注目して下さい。 また、SOHO EIT195では、太陽の南北に見えるコロナホールが、 太陽の中心線を越えて西半球側にせり出して来ました。 こちらの影響も、3日後くらいに到来する可能性があります。 可能性があると弱めの表現にしているのは、 南北にダブルであるものの、どちらも緯度がやや高めであるためか、 前周期の太陽風にはほとんど影響が見られなかったからです。 27日周期の図で前周期を見ると、コロナホールの影響らしい変化は、 9月26日以降の磁場強度の強まりくらいでした。 今周期はどのように推移するでしょうか。 太陽では、北半球の東端付近に、1028黒点群が発生したそうです。 SOHOの可視光写真を見ると、かろうじて黒い点が見えている様です。 ただし、ニュース時点の最新写真(掲載分の12時間後)では、既に見えなくなっています。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。21日8時半(世界時20日23時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO MDIによる、太陽可視光写真。北東(左上)に、微かに1028黒点群が出現しました。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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