宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/19 --- ---
10/18 --- ---
10/17 --- ---

黒点 10/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:00 306 +3.0
-2 h 306 +1.5
-4 h 309 +1.3
-6 h 306 +2.1
-8 h 308 +0.4
-10 h 303 -1.1
-12 h 300 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -13 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/19 0.6 1x10^1
10/18 0.6 1x10^1
10/17 0.7 9x10^0
10/16 0.7 1x10^1
10/15 0.7 9x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/14 08:43 360km/秒付近の穏やかな太陽風が続いています。太陽も無黒点のままです。
2009/10/15 09:18 太陽風は一段と低速になっています(300km/秒)。磁気圏も静穏です。
2009/10/16 08:31 太陽風の速度が430km/秒まで上昇しています。
2009/10/17 09:14 太陽風速度は、早くも350km/秒に下がりました。磁気圏も静かです。
2009/10/18 10:48 320km/秒の遅い太陽風が続いています。太陽でコロナの小さな噴出が見られています。
最新のニュース

2009/10/19 11:06 更新
小規模のCMEが観測されました。太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。

担当 篠原

昨日の記事に書いた、18日5時(世界時17日20時)のコロナの噴出は、
STEREO Aheadによって、CME(太陽ガスの放出現象)として観測されました。
その動画を掲載します。

STEREO Aheadは、太陽−地球間を横から見ています。
左に向かって飛び出している太陽のガスの進行方向に、地球があるのです。
このCMEは、SOHOのLASCO C2でもとても微かに見えています。

明後日の21日か、翌22日くらいに影響がやってきそうです。
速度はそれほど変化しないと思いますが、磁場がまとまった変化をするかもしれません。
その場合、強い南向きが続くと、オーロラ活動も活発化します。
アラスカのライブカメラなどで、期待してみましょう。


現在の太陽風は、速度300km/秒とかなり低速になっています。
磁場強度も、3nTと弱めが続いていましたが、
ACEの図の最後のところで4nTくらいに少し上がっています。

磁気圏も概ね静穏です。
太陽風磁場がしばらく弱い南向きになっていたため、
とても小さなオーロラ活動が発生した様です。
AE指数に、100nTほどの変化が見られます。


SOHO EIT195では、しばらく前から注目していたコロナホールが、ようやく見えて来ました。
南北両半球の中緯度付近にそれぞれ見えています。
南北対称に位置している様に見えて、面白いです。
もう1〜2日で太陽の中心線に達しそうです。
すると、地球への影響は、4〜5日後くらいになりそうです。


太陽は、黒点は無いままで、静かです。



STEREO AheadのCOR2カメラによる、CMEの様子。CMEの進行方向に地球があります。
(c) NASA


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。19日10時半(世界時19日1時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。