宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/17 --- ---
10/16 --- ---
10/15 --- ---

黒点 10/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:40 359 +1.2
-2 h 373 +2.2
-4 h 380 +1.1
-6 h 384 +0.1
-8 h 404 +0.9
-10 h 407 +1.2
-12 h 416 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -10 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 2x10^0
10/17 0.5 8x10^0
10/16 0.7 1x10^1
10/15 0.7 9x10^0
10/14 0.8 1x10^1
10/13 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/12 07:44 太陽風の速度が400km/秒台前半に上昇しています。磁気圏は概ね静穏です。
2009/10/13 08:35 太陽風の速度は、370km/秒に下がっています。磁気圏も静かです。
2009/10/14 08:43 360km/秒付近の穏やかな太陽風が続いています。太陽も無黒点のままです。
2009/10/15 09:18 太陽風は一段と低速になっています(300km/秒)。磁気圏も静穏です。
2009/10/16 08:31 太陽風の速度が430km/秒まで上昇しています。
最新のニュース

2009/10/17 09:14 更新
太陽風速度は、早くも350km/秒に下がりました。磁気圏も静かです。

担当 篠原

昨夜、16日23時(世界時16日14時)頃から、太陽風速度の低下が始まりました。
それまで420km/秒くらいあった太陽風の速度は、既に350km/秒まで遅くなっています。
プラズマの粒子密度も減少していて、速度データが散らばり始めています。

磁場強度は、3nTとやや弱まったままです。
南北成分は、概ね北向きで、磁気圏への影響は小さかったようです。
オーロラの活動を示すAE指数は、ほとんど変化していません。


SOHO EIT195の西半分に、目立ったコロナホールは見られなかったので、
この後も、しばらく低速の穏やかな太陽風が続きそうです。
ただ、27日周期の図を見ると、
前周期の9月21-22日に小規模の太陽風速度の高まりが発生していて、
この時も特にコロナホールは見られなかったのです。
同様の変化が、明日、18-19日くらいにやって来るかもしれません。
それでも、高速風というほどの変化にはならないでしょう。

SOHO EIT195を良く見ると、
東側の北半球中緯度あたりに、コロナホールの影が見え始めています。
STEREO Behindで数日前からずっと見えているのですが、
あまり濃いコロナホールではない様で、SOHOの斜め位置からではまだはっきり見えません。
こちらの影響が及ぶのは、まだ1週間程度先のことです。


太陽は無黒点です。
EIT195では、東の端から明るい領域が上がって来ましたが、
規模は小さく、黒点は期待できそうにありません。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。17日9時(世界時17日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。