宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2009/10/17 09:14 更新 太陽風速度は、早くも350km/秒に下がりました。磁気圏も静かです。 担当 篠原 昨夜、16日23時(世界時16日14時)頃から、太陽風速度の低下が始まりました。 それまで420km/秒くらいあった太陽風の速度は、既に350km/秒まで遅くなっています。 プラズマの粒子密度も減少していて、速度データが散らばり始めています。 磁場強度は、3nTとやや弱まったままです。 南北成分は、概ね北向きで、磁気圏への影響は小さかったようです。 オーロラの活動を示すAE指数は、ほとんど変化していません。 SOHO EIT195の西半分に、目立ったコロナホールは見られなかったので、 この後も、しばらく低速の穏やかな太陽風が続きそうです。 ただ、27日周期の図を見ると、 前周期の9月21-22日に小規模の太陽風速度の高まりが発生していて、 この時も特にコロナホールは見られなかったのです。 同様の変化が、明日、18-19日くらいにやって来るかもしれません。 それでも、高速風というほどの変化にはならないでしょう。 SOHO EIT195を良く見ると、 東側の北半球中緯度あたりに、コロナホールの影が見え始めています。 STEREO Behindで数日前からずっと見えているのですが、 あまり濃いコロナホールではない様で、SOHOの斜め位置からではまだはっきり見えません。 こちらの影響が及ぶのは、まだ1週間程度先のことです。 太陽は無黒点です。 EIT195では、東の端から明るい領域が上がって来ましたが、 規模は小さく、黒点は期待できそうにありません。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。17日9時(世界時17日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|