宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:11)
今日、C2.0の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/25 09:33 C2.0
9/24 --- ---
9/23 --- ---

黒点  9/25 (NOAA)
磁場 フレア
1026 1 α ---
1027 11 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 291 +1.1
-2 h 293 +3.3
-4 h 296 +2.2
-6 h 296 +1.5
-8 h 296 +1.1
-10 h 289 +0.4
-12 h 302 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -10 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
9/25 0.7 1x10^1
9/24 0.8 1x10^1
9/23 0.6 1x10^1
9/22 0.6 9x10^0
9/21 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/20 11:53 太陽風の密度が大きく下がりました。現在の速度は350km/秒と低速で、磁気圏も静かです。
2009/ 9/21 10:58 太陽風の速度が400km/秒に上がっています。もう少し上昇するかもしれません。
2009/ 9/22 12:46 太陽風は460km/秒まで速度が上がり、現在は420km/秒に下がっています。1026黒点群が上がって来ました。
2009/ 9/23 11:26 1027黒点群が出現し、太陽面が少しにぎやかになっています。太陽風は穏やかです。
2009/ 9/24 09:28 2つの黒点群は残っていますが、目立った活動はありません。太陽風の密度が少なくなっています。
最新のニュース

2009/ 9/25 10:11 更新
C2のフレアが発生しました。太陽風はかなり低速で、磁気圏も静かです。

担当 篠原

希薄になっていた太陽風のプラズマ密度は、昨夜で回復し、
現在は1個/cm^3と普通の状態に戻っています。
それにともなって、速度の観測データも安定しました。

現在の太陽風の速度は、290km/秒と300km/秒台を割っています。
かなり遅い状態です。
磁場強度は、プラズマ密度の増加とともに、2nTから5nTへ増加し、
平均的な値を回復しています。

全体として見れば、穏やかな太陽風が依然続いています。

磁気圏も非常に静かです。
AE指数は全く変化がありません。
太陽風の速度が低いことと、磁場が北向きで推移しているためでしょう。


今後の太陽風ですが、コロナホールの影響はもう少し先、明日以降ではないかと思います。
ただ、磁場強度、密度が平均的なレベルに上がったという変化に対応して、
速度もいくらか上がるかもしれません。

SOHO EIT195では、南半球側のコロナホールがちょうど太陽の中心線上に来ています。
次にやって来る高速風の中心は、28日頃になりそうです。
この状態で見るコロナホールの大きさは、前周期よりもだいぶ広がっています。
緯度が高めなので、影響が及びにくくなるという点がありますが、
今度の高速風は、3〜4日程度続くものになるかもしれません。


太陽には、南半球中緯度に1026黒点群、北半球低緯度に1027黒点群が見えています。
南半球の1026黒点群の横には、白斑が広がっています。
そのためでしょうか、EIT195の太陽コロナでは、
黒点としては小さな1026黒点群のほうが、大きく光り輝いています。

ちょうど最新のX線データで、C2のフレアが発生しました。
Cクラスのフレアは、7月6日以来です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。25日10時(世界時25日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。南半球に1026黒点群、北半球に1027黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。