宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 9/20 11:53 更新 太陽風の密度が大きく下がりました。現在の速度は350km/秒と低速で、磁気圏も静かです。 担当 篠原 太陽風のプラズマ粒子の密度が少なくなっています。 昨日のニュースの頃から既に0.3個/cm^3くらいに下がっていたのですが、 その後、更に減少し、ACEの図では0.1個/cm^3にくっつくようなグラフになりました。 このあたりまで下がると、ACEの観測装置の限界になるのでしょう。 グラフでは、0.1以下のプロットはされていません。 この影響で、太陽風速度の観測も誤差が大きくなり、グラフは拡散しています。 それでも、350km/秒前後の低速風が続いていたことは分かります。 現在の密度は、0.5個/cm^3くらいに上がっています。 また、磁場強度は3nT付近と弱く、穏やかな太陽風です。 磁気圏も静かです。 AE指数はほとんど変化していません。 今週いっぱいは、このまま穏やかに過ぎて行きそうです。 SOHOのWebページが停止しているので、今日はSTEREO Behindの太陽コロナ写真を掲載します。 STEREO Behindは、今や地球から60度ほど離れた地点に達していて、 見えている太陽面の時差は、4日を越えるほどになりました。 掲載の写真は、24日頃に地球から見える太陽だと考えて下さい。 すると、南半球の中緯度付近のコロナホールは、太陽の中心線を越えるくらいにいます。 地球への影響を3日後と考えると、太陽風の変化は27日くらいにやってくることになりそうです。 コロナホールの左には、明るい活動領域が見えています。 現在の活動度はやや落ち着いているように見えますが、 ここに黒点があるかどうか、地球から見える様になるのももうすぐでしょう。 GOESのX線グラフは、上昇を始めています。 上空の明るい部分が見え始めている様です。 STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも4日ほど先の太陽を見ています。20日3時(世界時19日18時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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