宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:26)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/23 --- ---
9/22 --- ---
9/21 --- ---

黒点  9/23 (NOAA)
磁場 フレア
1026 2 β ---
1027 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:17 385 -0.1
-2 h 389 -0.7
-4 h 392 -0.9
-6 h 397 -0.1
-8 h 408 +0.7
-10 h 389 -1.4
-12 h 409 -1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -17 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -17 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -19 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
9/23 0.5 1x10^1
9/22 0.6 9x10^0
9/21 0.6 1x10^1
9/20 0.6 1x10^1
9/19 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/18 10:10 450km/秒付近のやや高速の太陽風が続いています。これ以上の高速風にはならないようです。
2009/ 9/19 12:16 太陽風の速度は下がり始めました。1週間ほど穏やかな状態が続くでしょう。
2009/ 9/20 11:53 太陽風の密度が大きく下がりました。現在の速度は350km/秒と低速で、磁気圏も静かです。
2009/ 9/21 10:58 太陽風の速度が400km/秒に上がっています。もう少し上昇するかもしれません。
2009/ 9/22 12:46 太陽風は460km/秒まで速度が上がり、現在は420km/秒に下がっています。1026黒点群が上がって来ました。
最新のニュース

2009/ 9/23 11:26 更新
1027黒点群が出現し、太陽面が少しにぎやかになっています。太陽風は穏やかです。

担当 篠原

昨日のお昼以降に、太陽の北半球側で1027黒点群が発生しました。
SOHOの可視光写真では、2つに分かれて大きめの黒点があり、
その回りに小さな点がいくつか見えています。

EIT195を見ると、明るく光る筋が数本、左上から右下に向かって斜めに走っています。
これは、この黒点群の持つ磁力線の筋です。
磁場写真を見ると、それぞれの筋の根元にあたる部分に、白いN極と黒いS極の分布があります。
可視光写真ではどちらも黒く見えるだけですが、磁力線でたどると、極性が分かれているのです。

太陽の南半球側には、1026黒点群があります。
この24時間で、Bクラスの小さなフレアを2回起こしています。
X線の強度も少し上がっている様で、この後、Cクラスくらいのフレアを起こすかもしれません。

こうして黒点群が並んで現れると、少しうれしくなります。
引き続き注目して下さい。


太陽風は穏やかです。
速度は、400km/秒前後で平均レベル。
磁場強度は、2nTと弱まっています。

磁気圏も、概ね静穏ですが、
AE指数には200nTほどの小さな変化が10時間ほど続いて発生しています。
これは、太陽風磁場の南北成分が、-2nTと小幅ですがずっと南向きになっていた影響です。

このまま週末までは穏やかに過ぎて行きそうです。
26日遅くか、27日あたりから、次のコロナホールの影響がやって来そうです。
SOHO EIT195では、南半球のコロナホールは太陽の中心線に達しつつあります。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日9時(世界時23日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1027黒点群が出現しました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽磁場。どちらの黒点群も、第24期の極性です。23日9時(世界時23日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。