宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:09)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/10 --- ---
8/ 9 --- ---
8/ 8 --- ---

黒点  8/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 387 -0.3
-2 h 397 -2.4
-4 h 397 -0.8
-6 h 407 -0.6
-8 h 432 +1.3
-10 h 447 +1.4
-12 h 461 +2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 -/ 14
-2 h -11 -2/ 5
-4 h -11 -5/ 4
-6 h -10 -1/ 5
-8 h -9 -1/ 3
-10 h -9 -2/ 3
-12 h -13 -1/ 13

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
8/10 0.5 4x10^1
8/ 9 0.6 2x10^1
8/ 8 0.8 1x10^1
8/ 7 0.8 1x10^1
8/ 6 0.9 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 8/ 5 10:56 比較的低速の穏やかな太陽風が続いています。明日以降、速度の上昇が起きると思われます。
2009/ 8/ 6 12:30 太陽風磁場が10nT以上に強まっています。高速風の始まりはまだです。
2009/ 8/ 7 12:26 500km/秒の高速風がやって来ました。2機のSTEREO衛星によるCMEの動画を掲載します。
2009/ 8/ 8 10:46 500km/秒付近の高速風が続いています。もうしばらく続きそうです。
2009/ 8/ 9 13:16 太陽風の速度は420km/秒に下がりました。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2009/ 8/10 10:09 更新
400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。太陽は無黒点が続いています。

担当 篠原

太陽風は、400km/秒前後の穏やかな速度が続いています。
磁場強度も3-4nTと、やや弱めの状態が続いています。

磁場の南北成分を見ると、前半部に-3nTと南向きが続いた時間帯があります。
この影響で、AE指数に300〜500nTほどの小規模の変化が発生しています。

太陽風磁場の南寄り傾向が終わるとともに(図の後半)、
AE指数の変化も終わっています。


27日周期の図を見ると、今日あたりに高速風領域が回帰する可能性があります。
今のところ、ACEのデータにその気配はなく、
遅れているのか、今周期は消えてしまっているのかもしれません。
もうしばらく様子を見て下さい。

変化は、やってきても2日程度で終わるでしょう。
その後は、1週間程穏やかな太陽風が続きます。

そして、8月18日くらいから次の高速風が始まりそうです。
発生源のコロナホールが、STEREO Behindの写真の北半球東寄り(左上)に見えています。
明日には、もっとはっきりと見える様になるでしょう。

STEREO Behindは、地球よりも3日半くらい先の太陽を見ていることになります。
(現在の衛星の位置の図を2枚目に掲載します)
掲載の写真では、コロナホールは太陽の中心線に近づきつつありますが、
地球から見ると、この状態はまだ4日近く先のことです。


太陽は無黒点とのことです。
2機のSTEREOの画像を見ても、明るい領域は全くありません。
今月も無黒点の日が多くなりそうです。



STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。10日9時半(世界時10日0時半)
(c) NASA


現在のSTEREO衛星の位置。A衛星は地球から57度先に(4.25日遅れの太陽を)、B衛星は50度ほど後ろにいます(3.75日先の太陽を見ている)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。