宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 8/ 7 12:26 更新 500km/秒の高速風がやって来ました。2機のSTEREO衛星によるCMEの動画を掲載します。 担当 篠原 太陽を左右から挟んで飛んでいるSTEREO衛星が、 CME(太陽ガスの放出現象)を2機で同時に観測しました。 とても素晴らしい映像なので、同じ時刻の写真を並べて動画をつくりました。 左の写真はCMEを(地球から見て)左から、右の写真はCMEを右から見ています。 左右から立体的に見るCMEの姿です。 CMEは、両衛星の間、地球の方向に向かって飛び出しています。 規模が小さいので、目立った影響は見られないでしょう。 昨日の午後、6日15時(世界時6日6時)から、太陽風の速度が上昇し、 速度500km/秒の高速風に変わりました。 それに続く様に、太陽風磁場の強度は下がり始めました。 昨日のニュースの頃は10nTでしたが、現在は5nTに弱まっています。 高速風が始まる直前、太陽風磁場は-15nTと大きく南を向いていました。 その影響で、AE指数に1000nTの大きな変動が発生しています。 沖縄磁場データも、短時間に-70nTの減少を示しています。 世界規模の磁気嵐指数であるDst指数は、-50nTほどの減少幅で、 小規模の磁気嵐が発生した様です。 太陽風磁場の南北成分は、高速風の始まりとともに、急に北向きに切り替わり、 以降、磁気圏への影響はとても小さくなっています。 500km/秒の高速風は現在も続いていますが、 AE指数によると、オーロラ活動などは小さな変化に留まっています。 今回の高速風は、それほど長く続かないでしょう。 今日いっぱい高い速度が続き、明日には下がり始めるのではないかと思います。 太陽は無黒点とのことで、静穏な状態が続いています。 STEREOの2衛星のCOR2画像を組み合わせた、CMEの噴出の様子。ひとつのCMEを太陽の左右から見ています。 (c) データ : NASA、動画作成 : 宇宙天気ニュース STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。6日12時(世界時6日3時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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