宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:26)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/ 7 --- ---
8/ 6 --- ---
8/ 5 --- ---

黒点  8/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 491 +0.3
-2 h 495 +0.6
-4 h 483 +2.1
-6 h 480 +0.6
-8 h 476 +1.3
-10 h 499 +1.6
-12 h 504 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -13 -9/ 17
-2 h -12 -6/ 14
-4 h -14 -5/ 10
-6 h -13 -3/ 6
-8 h -15 -7/ 6
-10 h -15 -7/ 7
-12 h -12 -10/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
8/ 7 0.8 1x10^1
8/ 6 0.9 2x10^1
8/ 5 0.7 4x10^1
8/ 4 0.6 4x10^1
8/ 3 0.5 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 8/ 2 14:25 穏やかな太陽風が続いています(速度380km/秒)。磁気圏も静穏です。
2009/ 8/ 3 12:57 7月の黒点数データを含めて、無黒点日の推移をまとめました。太陽風は低速で、静穏です。
2009/ 8/ 4 09:06 穏やかな太陽風が続いています。太陽も無黒点が続いています。
2009/ 8/ 5 10:56 比較的低速の穏やかな太陽風が続いています。明日以降、速度の上昇が起きると思われます。
2009/ 8/ 6 12:30 太陽風磁場が10nT以上に強まっています。高速風の始まりはまだです。
最新のニュース

2009/ 8/ 7 12:26 更新
500km/秒の高速風がやって来ました。2機のSTEREO衛星によるCMEの動画を掲載します。

担当 篠原

太陽を左右から挟んで飛んでいるSTEREO衛星が、
CME(太陽ガスの放出現象)を2機で同時に観測しました。
とても素晴らしい映像なので、同じ時刻の写真を並べて動画をつくりました。

左の写真はCMEを(地球から見て)左から、右の写真はCMEを右から見ています。
左右から立体的に見るCMEの姿です。

CMEは、両衛星の間、地球の方向に向かって飛び出しています。
規模が小さいので、目立った影響は見られないでしょう。



昨日の午後、6日15時(世界時6日6時)から、太陽風の速度が上昇し、
速度500km/秒の高速風に変わりました。

それに続く様に、太陽風磁場の強度は下がり始めました。
昨日のニュースの頃は10nTでしたが、現在は5nTに弱まっています。


高速風が始まる直前、太陽風磁場は-15nTと大きく南を向いていました。
その影響で、AE指数に1000nTの大きな変動が発生しています。

沖縄磁場データも、短時間に-70nTの減少を示しています。
世界規模の磁気嵐指数であるDst指数は、-50nTほどの減少幅で、
小規模の磁気嵐が発生した様です。

太陽風磁場の南北成分は、高速風の始まりとともに、急に北向きに切り替わり、
以降、磁気圏への影響はとても小さくなっています。

500km/秒の高速風は現在も続いていますが、
AE指数によると、オーロラ活動などは小さな変化に留まっています。


今回の高速風は、それほど長く続かないでしょう。
今日いっぱい高い速度が続き、明日には下がり始めるのではないかと思います。


太陽は無黒点とのことで、静穏な状態が続いています。



STEREOの2衛星のCOR2画像を組み合わせた、CMEの噴出の様子。ひとつのCMEを太陽の左右から見ています。
(c) データ : NASA、動画作成 : 宇宙天気ニュース


STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。6日12時(世界時6日3時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。