宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:22)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/14 --- ---
7/13 --- ---
7/12 --- ---

黒点  7/14 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 492 -4.8
-2 h 470 +1.3
-4 h 477 +1.9
-6 h 443 +1.2
-8 h 437 +7.6
-10 h 413 +0.9
-12 h 385 -4.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -16 -1/ 18
-2 h -15 3/ 11
-4 h -5 6/ 5
-6 h -8 6/ 12
-8 h -13 7/ 12
-10 h -14 9/ 16
-12 h -8 18/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
7/14 0.5 2x10^1
7/13 0.6 3x10^1
7/12 0.6 2x10^1
7/11 0.7 2x10^1
7/10 0.7 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 7/ 9 12:56 1024群は、大きく見えていますが、活動は穏やかです。太陽風は低速状態が続いています。
2009/ 7/10 09:46 太陽風に小規模の変化がやってきました。コロナホールの影響でしょう。1024黒点群は静かです。
2009/ 7/11 13:19 太陽風の速度は、450km/秒へ上がりました。1024黒点群が見えなくなり、太陽は無黒点です。
2009/ 7/12 12:48 太陽風の速度は400km/秒に下がりました。続いて、次のコロナホールの影響が来るかもしれません。
2009/ 7/13 08:12 太陽風は360km/秒の低速風になっています。太陽も静穏です。
最新のニュース

2009/ 7/14 10:22 更新
太陽風の速度が500km/秒に上がり、高速風が始まりました。小規模ですが、オーロラ活動も始まっています。

担当 篠原

太陽風の速度が、500km/秒に上がっています。
昨夜、13日21時(世界時13日12時)頃から、速度に変化が始まりました。
それまでは、350km/秒と低速風だったのですが、半日ほどかけて、高速風に変わっています。

磁場強度も、速度変化に合わせる様に強まっています。
5〜10nTの間を変化しています。

磁場強度はまだ強まったままです。
このため、速度はもう少し上がって、500km/秒台の中ほどまで高まるかもしれません。


速度の高まりとともに、磁気圏ではオーロラ活動が始まっています。

太陽風磁場の南北成分を見ると、南(マイナス)に、北(プラス)にと、
1時間程度でよく振れています。
このため、磁気圏の活動も起こりやすくなっているのでしょう。

AE指数では、300〜500nTの小規模の変化がいくつも起きています。
速度がもう少し高まると、AE指数の変動ももう一段強まる可能性があります。


コロナホールの規模から考えて、高速風はそれほど長く続かないでしょう。
明日には、もう下り始めるかもしれません。
その後は、穏やかな状態が1週間程度続くと思われます。

次の太陽風の乱れは、前周期の6月24日に始まった高速風の回帰です。
7月22-23日頃になるでしょう。


SOHO衛星の写真が更新されていないので、今日はSTEREO BehindのEUVI写真を掲載します。
地球よりも、3日半ほど先の位置から見ている太陽です。
太陽の北西(左上)には、次の高速風をもたらすコロナホールの影が、
既にぼんやりと見えています。
規模は、前周期とそれほど変わっていない様です。
前周期と同様の太陽風の変化が、今周期もやって来そうです。


太陽黒点も、最新写真を見ることができませんが、
NOAA/SWPCの報告では、無黒点とのことです。
X線のグラフも静穏です。



STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。14日10時(世界時14日1時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。