宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 7/10 09:46 更新 太陽風に小規模の変化がやってきました。コロナホールの影響でしょう。1024黒点群は静かです。 担当 篠原 昨夜、10日2時(世界時9日17時)頃から、太陽風の各データに変化が現れました。 小規模ながら、コロナホールの影響が始まったようです。 具体的には、磁場強度は、3nTから一旦10nTに強まりました。 現在は少し下がって、8nTほどです(最後に急に5nTに落ちていますが)。 密度は、3個/cm^3ほどだったのが、10個/cm^3を超えて、20-30個/cm^3くらいに増えています。 そして、速度も上がっていますが、 320km/秒から370km/秒に上がった程度で、低速風のままです。 コロナホールの影響は、このまま、限定的なものになりそうです。 このため、磁気圏も比較的静穏です。 AE指数では、250nTほどの小規模のオーロラ活動が3〜4回見られた程度です。 この程度であれば、速度が高まらずとも、太陽風磁場が南を向くくらいで発生します。 今後も太陽風が特に強まらないのであれば、磁気圏の活動もこの程度に留まるでしょう。 今回の太陽風の変化を作ったと思われるコロナホールは、規模も小さく、 太陽風の変化は比較的短時間に終わるでしょう。 SOHO EIT195では、コロナホールは西の端に近づいて見えます。 一方、次のコロナホールが、太陽の中心に来ています。 こちらの影響が、3日後の13日頃に来るのではないかと思われます。 こちらも規模は小さいので、太陽風の変化は小規模になるでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、低い状態が続いています。 今回の太陽風の乱れは小さかったので、放射線帯も低いままでしょう。 1024黒点群は、太陽の西の端に近づいています。 X線の変化は次第に小さくなっていて、もう目立った活動は起こしていません。 このまま静かに向こう側に消えて行きそうです。 STEREOを参考に見ても、他に活動的な領域は見られず、 太陽は一旦無黒点に戻りそうです。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。10日9時半(世界時10日0時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA)、画像加工 : 宇宙天気ニュース SOHOによる、太陽可視光写真。南半球西側に1024黒点群が見えます。10日1時半(世界時9日16時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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