宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/30 --- ---
6/29 --- ---
6/28 --- ---

黒点  6/30 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:51 502 +0.4
-2 h 522 +0.7
-4 h 518 +1.8
-6 h 530 +1.3
-8 h 541 -0.1
-10 h 555 -0.5
-12 h 554 -1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -17 -16/ 21
-2 h -19 2/ 11
-4 h -20 11/ 4
-6 h -22 14/ 4
-8 h -26 14/ 5
-10 h -28 13/ 8
-12 h -27 9/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
6/30 0.5 2x10^2
6/29 0.7 2x10^1
6/28 0.6 1x10^1
6/27 0.7 1x10^1
6/26 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/25 13:26 太陽風速度は500k/秒に上昇し、強い南向き磁場も発生しました。磁気圏は小規模の乱れです。
2009/ 6/26 13:14 太陽風は、400km/秒台半ばのやや高めの速度が続いています。太陽は無黒点になりました。
2009/ 6/27 11:55 太陽風の速度は400km/秒を割り、通常の状態に戻りました。太陽は無黒点です。
2009/ 6/28 12:20 太陽風は400km/秒前後で穏やかです。この後、速度の上昇が始まるかもしれません。
2009/ 6/29 09:08 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏が活動的になっています。
最新のニュース

2009/ 6/30 11:03 更新
太陽風の速度は550km/秒へ上昇しました。磁気圏の活動は弱まっています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度が上昇を始めました。
半日ほどかけてゆっくりと上がり、29日18時(世界時29日9時)頃に550km/秒に達しました。
太陽風の速度が500km/秒に上がったのは、5月9日以来です。

速度の上昇はそこまでで終わり、現在は500km/秒です。

速度が上がるとともに、磁場強度は下がって行きました。
昨日は10nT近い強さがありましたが、速度が上がりきる頃には5nTに下がり、
現在は、3nTほどです。


太陽風の速度は上がりましたが、磁気圏活動はむしろ落ち着いています。
AE指数では、300nTほどの小さな活動が見られる程度です。

これは、その前の活発な活動が、南向き磁場の強まりによって発生していたからです。
速度上昇後に磁場強度が下がり、南北成分も0nT付近に落ち着くと、
地球への影響度は弱まってしまいました。


太陽風速度の高まりは、この後次第に弱まって行くでしょう。
影響は、明日くらいまでではないかと思います。
それとともに、磁気圏も静かになります。

その後は、また当分穏やかな状態が続きます。


太陽は無黒点です。
SOHO EIT195では、南半球の東西に明るい領域が見えます。
可視光写真では、それぞれに白斑が光っています。



SOHO EIT195による太陽コロナ。30日10時(世界時30日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。南半球の東西端に白斑が見えます。30日7時半(世界時29日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。