宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/27 --- ---
6/26 --- ---
6/25 --- ---

黒点  6/27 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:48 383 -0.3
-2 h 388 +0.5
-4 h 401 +1.0
-6 h 412 -0.2
-8 h 396 -0.8
-10 h 407 +0.2
-12 h 426 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -10 -13/ 12
-2 h -11 1/ 17
-4 h -12 10/ 4
-6 h -12 6/ 3
-8 h -12 6/ 2
-10 h -12 7/ 2
-12 h -12 6/ 1

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
6/27 0.7 1x10^1
6/26 0.7 1x10^1
6/25 0.6 1x10^1
6/24 0.5 1x10^1
6/23 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/22 15:33 太陽に黒点群が2つ出現しました。太陽風は300km/秒に下がり、とても穏やかです。
2009/ 6/23 11:39 太陽に、1022、1023群と二つの黒点群が見えています。黒点群出現の推移を図にしました。太陽風は低速で静穏です。
2009/ 6/24 08:33 太陽風の速度は265km/秒にまで下がり、かなり低速です。これから、太陽風の速度変化がやって来るでしょう。
2009/ 6/25 13:26 太陽風速度は500k/秒に上昇し、強い南向き磁場も発生しました。磁気圏は小規模の乱れです。
2009/ 6/26 13:14 太陽風は、400km/秒台半ばのやや高めの速度が続いています。太陽は無黒点になりました。
最新のニュース

2009/ 6/27 11:55 更新
太陽風の速度は400km/秒を割り、通常の状態に戻りました。太陽は無黒点です。

担当 篠原

昨日のニュース以降も、太陽風の速度はゆっくりと下がり続け、
日付が27日に変わった頃、400km/秒を割りました。
現在は、もう少し下がって、380km/秒となっています。
太陽風の速度の高まりは終わり、通常レベルに戻っています。

磁場強度は、3nTを前後していて、やや弱めの状態で安定しています。

磁気圏もとても静かです。
AE指数は全く変化がありませんし、
シベリアの磁場データも、一昨日(左3分の1)、昨日(中央部)は、小さな変化が見られましたが、
今日(右3分の1)は、完全に平らになっています。


このところ、すっかり元気をなくしているのが、放射線帯の高エネルギー電子です
(宇宙環境としては、良いことですが)。
掲載しているGOESのグラフでは、赤線と青線のグラフは、下の方にべったりとくっついています。

こちらの27日周期の図の「静止軌道電子」を見てください。
5月15日に、この2本の線が100 (10^2) のレベル(これも高い数値ではありません)を割って以来、43日間、
太陽の自転で1回転半の間、とても低い状態が続いています。
まともな規模の高速風領域が無い現状では、高エネルギー電子も高まることがありません。
太陽風の静けさは、こういうところにも影響しています。


その太陽風ですが、明日か明後日くらいに、規模の小さな高速風がやって来る可能性があります。
発生源のコロナホールは、太陽の中心を過ぎ、西半球(右半分)側に入っています。
今日の写真では、コロナホールはやや見にくくなっています。

2〜3日ほどで乱れが終わると、再び穏やかな太陽風が続くことになります。


太陽は、無黒点で静穏です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。27日11時半(世界時27日2時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。