宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:26)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/25 --- ---
6/24 --- ---
6/23 --- ---

黒点  6/25 (NOAA)
磁場 フレア
1023 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:22 470 +1.7
-2 h 475 +1.7
-4 h 485 -1.2
-6 h 488 +0.3
-8 h 476 +1.1
-10 h 382 +1.6
-12 h 348 +5.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -7 -16/ 7
-2 h -7 -10/ 16
-4 h -7 -2/ 9
-6 h -7 6/ 42
-8 h -2 23/ 12
-10 h 1 14/ 14
-12 h -1 12/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
6/25 0.5 1x10^1
6/24 0.5 1x10^1
6/23 0.7 1x10^1
6/22 0.6 1x10^1
6/21 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/20 10:50 太陽風の速度は280km/秒に下がり、磁気圏もたいへん静かです。太陽は、無黒点が続いています。
2009/ 6/21 12:05 太陽風速度は、360km/秒にやや上がっていますが、太陽風、磁気圏は静穏です。
2009/ 6/22 15:33 太陽に黒点群が2つ出現しました。太陽風は300km/秒に下がり、とても穏やかです。
2009/ 6/23 11:39 太陽に、1022、1023群と二つの黒点群が見えています。黒点群出現の推移を図にしました。太陽風は低速で静穏です。
2009/ 6/24 08:33 太陽風の速度は265km/秒にまで下がり、かなり低速です。これから、太陽風の速度変化がやって来るでしょう。
最新のニュース

2009/ 6/25 13:26 更新
太陽風速度は500k/秒に上昇し、強い南向き磁場も発生しました。磁気圏は小規模の乱れです。

担当 篠原

太陽風速度の上昇がやって来ました。
昨夜、24日23時(世界時24日14時)頃から速度の上昇が始まり、
今朝、25日6時(世界時24日21時)頃に、500km/秒に達しました。
速度の上昇はそこで落ち着いて、
その後はゆっくりと下がり始め、現在は460km/秒です。

だいたい予想通りのタイミングで、
最高速度も見込んだ程度の規模になっています。


今回の太陽風の変化で興味深いのは、磁場の変化です。
ACEの磁場強度のグラフ(白線)は、
24日20時(世界時24日11時)に10nTの強い山、
25日3時(世界時24日18時)に20nTの更に強い山を記録しています。
速度も密度も、ほとんど変化していないのに、
磁場だけが突出して大きく変化しました。

このため、南向きの磁場もかなり強いものが観測されていて、
後半の山では、短時間ながら、-20nTにも達しています。

しかし、変化が大きかった割に、
短時間で、速度も低かったためか、
地球側ではそれほど目立った変化にはなっていません。

沖縄の磁場データでは、25日5時(世界時24日20時)前後に、
-40nTほどの磁場強度の減少が記録されています。
ここで、磁気圏の環電流(リングカレント)が発達し、弱い磁気嵐になったようです。

世界中のデータを用いるDstのグラフも、同じくらいの減少幅となっています。

一方、極域のデータであるAE指数は、せいぜい300nTほどの変化に留まっていて、
小さな活動が見られただけでした。

全体的に見て、磁気圏への影響は限定的だったと言えます。


この後、太陽風の速度は、もうしばらく高めの状態を保ち、
明日くらいには、下がり始めるのではないかと思います。
コロナホールの大きさから考えて、乱れはそれほど続かないでしょう。

また、SOHO EIT195では、次のコロナホールが太陽の中心線に達しつつあります。
3-4日後には、今度はこちらの影響が及ぶ可能性があります。
こちらも小規模だと思いますが、前周期には見られなかった変化なので、
注目して下さい。


太陽は、1023黒点群が小さくなって残っています。
フレア活動はなく、とても静穏です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。25日13時(世界時25日4時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1023黒点群が見えています。25日10時半(世界時25日1時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。