宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 6/25 13:26 更新 太陽風速度は500k/秒に上昇し、強い南向き磁場も発生しました。磁気圏は小規模の乱れです。 担当 篠原 太陽風速度の上昇がやって来ました。 昨夜、24日23時(世界時24日14時)頃から速度の上昇が始まり、 今朝、25日6時(世界時24日21時)頃に、500km/秒に達しました。 速度の上昇はそこで落ち着いて、 その後はゆっくりと下がり始め、現在は460km/秒です。 だいたい予想通りのタイミングで、 最高速度も見込んだ程度の規模になっています。 今回の太陽風の変化で興味深いのは、磁場の変化です。 ACEの磁場強度のグラフ(白線)は、 24日20時(世界時24日11時)に10nTの強い山、 25日3時(世界時24日18時)に20nTの更に強い山を記録しています。 速度も密度も、ほとんど変化していないのに、 磁場だけが突出して大きく変化しました。 このため、南向きの磁場もかなり強いものが観測されていて、 後半の山では、短時間ながら、-20nTにも達しています。 しかし、変化が大きかった割に、 短時間で、速度も低かったためか、 地球側ではそれほど目立った変化にはなっていません。 沖縄の磁場データでは、25日5時(世界時24日20時)前後に、 -40nTほどの磁場強度の減少が記録されています。 ここで、磁気圏の環電流(リングカレント)が発達し、弱い磁気嵐になったようです。 世界中のデータを用いるDstのグラフも、同じくらいの減少幅となっています。 一方、極域のデータであるAE指数は、せいぜい300nTほどの変化に留まっていて、 小さな活動が見られただけでした。 全体的に見て、磁気圏への影響は限定的だったと言えます。 この後、太陽風の速度は、もうしばらく高めの状態を保ち、 明日くらいには、下がり始めるのではないかと思います。 コロナホールの大きさから考えて、乱れはそれほど続かないでしょう。 また、SOHO EIT195では、次のコロナホールが太陽の中心線に達しつつあります。 3-4日後には、今度はこちらの影響が及ぶ可能性があります。 こちらも小規模だと思いますが、前周期には見られなかった変化なので、 注目して下さい。 太陽は、1023黒点群が小さくなって残っています。 フレア活動はなく、とても静穏です。 SOHO EIT195による太陽コロナ。25日13時(世界時25日4時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1023黒点群が見えています。25日10時半(世界時25日1時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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