宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2009/ 5/29 09:14 更新 太陽風速度が、400km/秒台に上昇しています。コロナホールの影響がやって来た様です。 担当 篠原 昨日の昼、28日13時(世界時28日4時)ころから、太陽風に変化がやって来ました。 磁場強度が、3nTほどから、5〜10nTに強まり、 速度も、280km/秒から、450km/秒へと上昇しました。 小さなコロナホールの影響が、やって来たのかもしれません。 変化は小規模に留まりそうです。 昨夜のうちに磁場強度は5nT以下に下がり、 速度も450km/秒で頭打ちとなり、今朝に入って400km/秒へ低下しています。 太陽風磁場が強まったところで、南北成分が南寄りになりました。 その影響で、磁気圏活動がやや強まっています。 AE指数は、200〜500nTの小規模の変化をしています。 現在は、磁場強度が弱まるとともに、南北成分が北寄りに変わり、 磁気圏は静穏に戻っています。 今日は、現在と27日前(太陽の自転周期)の太陽コロナをSOHO EIT195で比較しましょう。 掲載している2枚の写真の、左が現在、右が27日前です。 すると、コロナホールの濃さがすっかり変わっていることが分かります。 コロナホールが中心に近づいても、なかなか濃く見えないと思っていたのですが、 規模が弱まっている様です。 すると、6月2日頃にやってくると予想していた高速風領域も、 規模が小さくなっている可能性があります。 もともと、最高速度が500km/秒程度の小さな高速風だったのですが、 これが弱まると、もう高速風でもなくなってしまいそうです。 来週の太陽風の変化については、この点も注目して下さい。 6月2日までは、このまま穏やかな状態が続くでしょう。 太陽は無黒点が続いています。 今月の無黒点記録は、20日台前半となりそうです。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|