宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/29 --- ---
5/28 --- ---
5/27 --- ---

黒点  5/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:10 406 +0.2
-2 h 429 +1.0
-4 h 425 +3.2
-6 h 438 +1.5
-8 h 438 -0.0
-10 h 433 -0.8
-12 h 418 -1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -13 2/ 16
-2 h -13 12/ 8
-4 h -15 6/ 5
-6 h -16 10/ 3
-8 h -18 10/ 4
-10 h -19 6/ 7
-12 h -21 -1/ 10

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
5/29 0.6 1x10^1
5/28 0.9 2x10^1
5/27 0.8 2x10^1
5/26 0.7 2x10^1
5/25 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/24 11:59 1018黒点群は、見えなくなりました。太陽風は低速で、穏やかです。
2009/ 5/25 09:06 速度の遅い、穏やかな太陽風が続いています。太陽も無黒点で静穏です。
2009/ 5/26 08:57 太陽風は速度が300km/秒に下がり、とても穏やかです。この1年半の黒点群の出現緯度の変化について、図を作りました。
2009/ 5/27 10:06 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。
2009/ 5/28 13:04 太陽風の速度は280km/秒にまで下がっています。とても穏やかな太陽風です。
最新のニュース

2009/ 5/29 09:14 更新
太陽風速度が、400km/秒台に上昇しています。コロナホールの影響がやって来た様です。

担当 篠原

昨日の昼、28日13時(世界時28日4時)ころから、太陽風に変化がやって来ました。
磁場強度が、3nTほどから、5〜10nTに強まり、
速度も、280km/秒から、450km/秒へと上昇しました。
小さなコロナホールの影響が、やって来たのかもしれません。

変化は小規模に留まりそうです。
昨夜のうちに磁場強度は5nT以下に下がり、
速度も450km/秒で頭打ちとなり、今朝に入って400km/秒へ低下しています。


太陽風磁場が強まったところで、南北成分が南寄りになりました。
その影響で、磁気圏活動がやや強まっています。
AE指数は、200〜500nTの小規模の変化をしています。

現在は、磁場強度が弱まるとともに、南北成分が北寄りに変わり、
磁気圏は静穏に戻っています。


今日は、現在と27日前(太陽の自転周期)の太陽コロナをSOHO EIT195で比較しましょう。
掲載している2枚の写真の、左が現在、右が27日前です。
すると、コロナホールの濃さがすっかり変わっていることが分かります。
コロナホールが中心に近づいても、なかなか濃く見えないと思っていたのですが、
規模が弱まっている様です。
すると、6月2日頃にやってくると予想していた高速風領域も、
規模が小さくなっている可能性があります。
もともと、最高速度が500km/秒程度の小さな高速風だったのですが、
これが弱まると、もう高速風でもなくなってしまいそうです。
来週の太陽風の変化については、この点も注目して下さい。

6月2日までは、このまま穏やかな状態が続くでしょう。


太陽は無黒点が続いています。
今月の無黒点記録は、20日台前半となりそうです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/28 23:24 UT

5/ 2 13:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。