宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:57)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/26 --- ---
5/25 --- ---
5/24 --- ---

黒点  5/25 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 310 +0.1
-2 h 305 -1.7
-4 h 307 -1.8
-6 h 316 +0.1
-8 h 326 +1.9
-10 h 330 +1.0
-12 h 333 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
04:59 -15 14/ 5
-2 h -14 18/ 3
-4 h -12 18/ 3
-6 h -12 16/ 3
-8 h -13 13/ 7
-10 h -14 3/ 15
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^0
5/26 0.5 1x10^1
5/25 0.6 1x10^1
5/24 0.6 2x10^1
5/23 0.6 2x10^1
5/22 0.5 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/21 08:34 太陽風は、330km/秒と低速です。太陽は無黒点になりました。
2009/ 5/22 09:48 低速の太陽風が続いています(速度350km/秒)。太陽も無黒点で穏やかです。
2009/ 5/23 12:44 新しい黒点群が、太陽の南半球に出現しました。第24期の黒点群です。
2009/ 5/24 11:59 1018黒点群は、見えなくなりました。太陽風は低速で、穏やかです。
2009/ 5/25 09:06 速度の遅い、穏やかな太陽風が続いています。太陽も無黒点で静穏です。
最新のニュース

2009/ 5/26 08:57 更新
太陽風は速度が300km/秒に下がり、とても穏やかです。この1年半の黒点群の出現緯度の変化について、図を作りました。

担当 篠原

北半球に1017黒点群、南半球に1018黒点群と、
新しい第24活動周期の黒点群が、両半球に続けて発生しました。
黒点の少ない状況は続いていますが、
太陽の活動状態は少しずつ進行しているのかもしれません。

太陽の活動周期が切り替わるとき、
古い周期の黒点群は、赤道付近に集まり、
新しい周期の黒点群が、南北半球の高緯度側に現れるようになります。
そして、古い周期の黒点群は少なくなって、
新しい周期の黒点群の出現場所が低緯度側に下がってくるのです。

現在、太陽は第23期から第24期への切り替わりを迎えています。
2008年1月に初めての第24期の黒点が出現して、約1年半が経ちました。
この間、NOAAの黒点群番号は、0981群から1018群まで、38群を記録しました。
内訳は、第23期が24群、第24期が14群です。

これらについて、活動周期で色分けして、出現緯度の変化を図にしました。

1枚目の図を見て下さい。
これを見ると、第23期の黒点群の出現頻度が次第に減少していることが分かります。
また、なかなか増えない第24期の黒点群も、
長い目で見ると、それなりに安定した頻度で出現している様です。
更に、北半球側では、次第に緯度が下がっている様子も見られます。

南北半球を比較すると、周期の切り替わりは北半球が先行している様です。
この図では、第23期の黒点群はほとんど南半球側に出現していますし、
この9ヶ月は、北半球の黒点は、第24期の黒点群ばかりになっています。

出現ペースが上がらないので、じらされていますが、
太陽の活動自体は、着実に第24期へと移行している様です。
今後の問題は、太陽の活動度がどの程度まで上がるのかということかもしれません。

なお、この図は、NOAAの黒点データを基に作成しています。
黒点群にはNOAAのリストに入らなかったものもありますので、黒点の全てを含んだ図ではありません。



太陽風は、ゆっくりと速度が下がっています。
昨日の360km/秒から、今朝は300km/秒にまで落ちてしまいました。
再び、かなり遅い速度に戻っています。
磁場強度は、3nTとやや弱めで推移しています。

磁気圏もかなり穏やかです。
AE指数、シベリア磁場データには、ほとんど変化がありません。


今日、明日は、このまま静穏に過ぎて行くでしょう。
明後日、28日頃に、SOHO EIT195で見えている、
小さなコロナホールの影響が太陽風に現れるかもしれません。
変化の規模は小さいと思います。

その後も、6月2日頃までは、穏やかに推移するでしょう。


太陽は無黒点です。


SOHO LASCO C3では、プレアデス星団が画面の右側に消えつつあります。
左下には、おうし座の一等星、アルデバランが見えて来ました。
アルデバランを左端にして、 > の記号の様な星の並びが見えます。
これは、ヒアデス星団です。



2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度と、活動周期の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。26日8時半(世界時25日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO LASCO C3の、右上にプレアデス星団、左下にアルデバランが見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。