宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 5/11 08:28 更新 太陽風は通常の速度レベルに下がりました。太陽は無黒点です。 担当 篠原 SOHOの可視光写真が更新され、ふたつめの活動領域が視野に入って来ました。 しかし、こちらの活動領域も白斑があるだけで、今のところ黒点の姿は見えません。 まだ、完全には見えきっていないようなので、もうしばらく注視しましょう。 GOESのX線データも、Bクラスの小さな活動があるだけで、それ以上の目立った変動はありません。 こちら側へ回って来て、落ち着いてしまったのでしょうか。 今日の4枚目の写真は、STEREO Behindです。 この衛星で、活動領域を正面から見てみましょう。 明るく光っている場所では、磁場が強まっています。 強まった磁力線に沿って高温のコロナが閉じ込められるので、 明るい筋となって見えているのです。 右側の活動領域は、N極とS極の分布がやや広がっているためか(SOHO磁場写真参照)、 その間をつなぐ様に、磁力線の明るい筋がふくれ上がっています。 左側の活動領域は、両極が詰まっているので、 狭い領域に明るい筋がごちゃごちゃと集まって見えます。 更に、ふたつの活動領域をまたぐ様に、 明るい磁力線が大きくふくれあがっているのも見えます。 右側の活動領域のN極(磁場写真の白)と左側の活動領域のS極(磁場写真の黒)を つなぐ磁力線の構造があるようです。 こういった、活動領域をまたぐ大きな磁力線の筋は時々見ることができます。 時には、南北半球をまたぐような大きな構造も現れます。 そんな活発な太陽活動の始まりが待たれます。 太陽風は、410km/秒と通常の速度に下がり、安定しています。 磁場強度は、3nTとやや弱めです。 これから2〜3日ほど、落ち着いた太陽風が続くでしょう。 磁気圏活動もだいぶ静かになっています。 太陽風磁場の南寄り傾向はまだ続いていて、頻繁なオーロラ活動をもたらしています。 しかし、速度は下がり、磁場強度も弱まっているため、活動はどれも小さなものです。 次の太陽風の変化は、13-14日くらいにやって来ると思われます。 今回も、比較的規模の小さい高速風となるでしょう。 SOHO EIT195による、太陽コロナ。11日2時半(世界時10日17時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の可視光写真。活動領域に、白斑が見えています。10日14時(世界時10日5時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる、太陽磁場。北東(左上)に、2つめの磁場の強まりも見えて来ました。10日10時半(世界時10日1時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。ふたつの活動領域が、太陽の中心に見えています。 (c) NASA GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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