宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:30)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 6 --- ---
5/ 5 --- ---
5/ 4 --- ---

黒点  5/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:22 359 -2.2
-2 h 339 -1.4
-4 h 325 +0.2
-6 h 331 +0.4
-8 h 352 +1.3
-10 h 339 +1.7
-12 h 336 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 -/ 4
-2 h -12 -/ 1
-4 h -13 24/ 5
-6 h -13 20/ 4
-8 h -13 16/ 2
-10 h -14 17/ 3
-12 h -14 19/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^0
5/ 6 0.6 2x10^1
5/ 5 0.7 1x10^1
5/ 4 0.9 1x10^1
5/ 3 0.5 2x10^1
5/ 2 0.7 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/ 1 11:25 1016黒点群は見えなくなりました。低速の太陽風が続き、磁気圏も静かです。
2009/ 5/ 2 06:20 320km/秒の遅い太陽風が続いています。コロナホールが、次第に太陽の中心に近づいています。
2009/ 5/ 3 08:35 300km/秒台の低速の太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 5/ 4 09:42 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏は静穏です。
2009/ 5/ 5 08:05 380km/秒ほどの穏やかな太陽風が続いています。明日くらいから高速風が始まりそうです。
最新のニュース

2009/ 5/ 6 11:30 更新
360km/秒の低速太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。

担当 篠原

太陽風は、速度360km/秒とまだ低速状態です。
磁場強度は、2nTから5nTへ少し強くなっています。

これから高速太陽風領域に入ると予想していますが、
ACEの太陽風密度が10個/cm^3へゆっくりと増えています。
この変化が、高速風領域が近づいていることを示しているのかもしれません。
今後、磁場強度、速度と続いて増加に向かう可能性が高いので注目してください。

現在の磁気圏はとても静かです。


これからやってくる高速風は、
前周期の最高速度は550km/秒ほど、高速状態は4日ほど続きました。
前回は、3日目に最も速度が高まりました。
普段は、1〜2日目くらいに最も高くなるのですが、今回はどうなるでしょうか。

SOHOの写真が止まっているので、STEREO Behindを掲載します。
STEREO Behindから見える太陽は、地球とは3日半ほどのずれがあるため、
今度の高速風をもたらすコロナホールは、既に西の端に消えています。
今日の写真の太陽の中心に見えているのは、さらにその次の高速風をもたらすコロナホールです。
前周期は4月16日に始まり、今回は、5月13-14日頃に回帰しそうです。


太陽は無黒点で静穏です。
しかし、STEREO Behindの太陽コロナを見ると、
太陽の東側(左側)の、まだ地球から見えていない部分に明るい活動領域が見えます。
このくらいの明るさだと、黒点を伴っているかもしれません。
3日ほどすると、地球からも見えるようになるでしょう。
楽しみに待ちましょう。


昨夜、帰国しました。今後は通常の更新ペースにもどります。
日本の春の気候は快適ですね。



STEREO Behindによる太陽コロナの写真。衛星の位置の関係で、地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。6日11時(世界時6日2時
(c) NASA


SOHO MDIによる、太陽写真。無黒点です。6日10時半(世界時6日1時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。