宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 5/ 6 11:30 更新 360km/秒の低速太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。 担当 篠原 太陽風は、速度360km/秒とまだ低速状態です。 磁場強度は、2nTから5nTへ少し強くなっています。 これから高速太陽風領域に入ると予想していますが、 ACEの太陽風密度が10個/cm^3へゆっくりと増えています。 この変化が、高速風領域が近づいていることを示しているのかもしれません。 今後、磁場強度、速度と続いて増加に向かう可能性が高いので注目してください。 現在の磁気圏はとても静かです。 これからやってくる高速風は、 前周期の最高速度は550km/秒ほど、高速状態は4日ほど続きました。 前回は、3日目に最も速度が高まりました。 普段は、1〜2日目くらいに最も高くなるのですが、今回はどうなるでしょうか。 SOHOの写真が止まっているので、STEREO Behindを掲載します。 STEREO Behindから見える太陽は、地球とは3日半ほどのずれがあるため、 今度の高速風をもたらすコロナホールは、既に西の端に消えています。 今日の写真の太陽の中心に見えているのは、さらにその次の高速風をもたらすコロナホールです。 前周期は4月16日に始まり、今回は、5月13-14日頃に回帰しそうです。 太陽は無黒点で静穏です。 しかし、STEREO Behindの太陽コロナを見ると、 太陽の東側(左側)の、まだ地球から見えていない部分に明るい活動領域が見えます。 このくらいの明るさだと、黒点を伴っているかもしれません。 3日ほどすると、地球からも見えるようになるでしょう。 楽しみに待ちましょう。 昨夜、帰国しました。今後は通常の更新ペースにもどります。 日本の春の気候は快適ですね。 STEREO Behindによる太陽コロナの写真。衛星の位置の関係で、地球よりも3日半ほど先の太陽を見ています。6日11時(世界時6日2時 (c) NASA SOHO MDIによる、太陽写真。無黒点です。6日10時半(世界時6日1時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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