宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 9 --- ---
5/ 8 --- ---
5/ 7 --- ---

黒点  5/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:17 491 +1.3
-2 h 485 +1.0
-4 h 472 +0.3
-6 h 473 -2.3
-8 h 473 -1.3
-10 h 479 -1.2
-12 h 496 -0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
18:59 -20 -1/ -
-2 h -23 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -24 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -24 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
5/ 9 0.5 2x10^2
5/ 8 0.5 6x10^1
5/ 7 0.6 1x10^1
5/ 6 0.6 2x10^1
5/ 5 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/ 4 09:42 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏は静穏です。
2009/ 5/ 5 08:05 380km/秒ほどの穏やかな太陽風が続いています。明日くらいから高速風が始まりそうです。
2009/ 5/ 6 11:30 360km/秒の低速太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
2009/ 5/ 7 08:25 太陽風の速度が、460km/秒に上昇しています。高速太陽風が始まりました。
2009/ 5/ 8 11:19 400km/秒台中盤の太陽風が続き、小規模の磁気圏活動が発生しています。4月の黒点数が発表されました。
最新のニュース

2009/ 5/ 9 09:20 更新
太陽の東から活動領域が上がって来ました。480km/秒の太陽風が続き、磁気圏も比較的活動的です。

担当 篠原

SOHO EIT195の太陽コロナ写真が更新されていました。
太陽の北東(左上)が明るく輝き、
STEREO Behindで見えていた活動領域が、こちら側へ回り込んできました。

SOHOの可視光写真は更新されていないので、
磁場写真を掲載しますが、残念ながらこちらも1日前の太陽です。
左上を見ると、微かに磁場の強まりが見えています。
横につぶれて見にくいですが、磁場の順番は [ 白(N極) 黒(S極) ] になっています。
これは、北半球では新しい第24期の極性です。

今後、今日の写真が得られれば、もっと見やすくなっているでしょうし、
2つめの活動領域も見えているかもしれません。
SOHOデータの更新を待ちましょう。

GOESのX線データもにぎわってきました。
既に、B1の小さなフレア活動が観測されています。
久しぶりに規模の大きなフレアが見られるでしょうか。
ちなみに、前回のCクラスフレアは、昨年、2008年12月11日に、
Mクラスフレアは、2008年3月25日に発生しています。
更に、Xクラスのフレアとなると、2年以上前、2006年12月14日の発生が最後です。


太陽風は、やや高速の状態が続いています。
昨日のニュースの後、速度は500km/秒へ上がりました。
しかし、すぐに480km/秒へ下がり、以降、この速度を保っています。
27日周期の図を見ると、前周期の最高速の時期に既に入っていて、
今回の高速風は、速度が少し落ちていた様です。

太陽風の磁場が南寄りの傾向だったため、磁気圏活動もやや活動的に続いています。
AE指数では、500nT前後の活動が連続的に見られています。
一度、1000nTに達する大きな活動も発生しました。

太陽風磁場は、北寄りに変わりつつある様で、
今後、磁気圏活動は静かになっていくかもしれません。


太陽風の速度も、高めなのは今日いっぱいくらいで、
明日には下がって行くのではないかと予想しています。
一旦低速風に変わり、そして、13日頃に
再び小規模の速度の盛り上がりがやって来るでしょう。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。9日7時半(世界時8日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる、太陽磁場の様子。北東(左上)に、磁場の強まりが見えて来ました。8日14時(世界時8日5時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。