宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:36)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/10 --- ---
5/ 9 --- ---
5/ 8 --- ---

黒点  5/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:23 435 -0.4
-2 h 435 -1.7
-4 h 438 -1.4
-6 h 477 -1.7
-8 h 477 -1.4
-10 h 482 -0.3
-12 h 505 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -20 -7/ 7
-2 h -20 0/ 8
-4 h -20 6/ 3
-6 h -20 9/ 3
-8 h -19 11/ 4
-10 h -20 9/ 6
-12 h -19 5/ 11

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^1
5/10 0.6 2x10^2
5/ 9 0.7 2x10^2
5/ 8 0.5 6x10^1
5/ 7 0.6 1x10^1
5/ 6 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/ 5 08:05 380km/秒ほどの穏やかな太陽風が続いています。明日くらいから高速風が始まりそうです。
2009/ 5/ 6 11:30 360km/秒の低速太陽風が続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
2009/ 5/ 7 08:25 太陽風の速度が、460km/秒に上昇しています。高速太陽風が始まりました。
2009/ 5/ 8 11:19 400km/秒台中盤の太陽風が続き、小規模の磁気圏活動が発生しています。4月の黒点数が発表されました。
2009/ 5/ 9 09:20 太陽の東から活動領域が上がって来ました。480km/秒の太陽風が続き、磁気圏も比較的活動的です。
最新のニュース

2009/ 5/10 11:36 更新
Bクラスの小さなフレア活動が発生しています。太陽風の速度は下がり、高速風は終わりそうです。

担当 篠原

SOHOの写真では、太陽の北東(左上)の活動領域が、更にこちら側に移動しています。
EIT195のコロナ写真では、2つの領域がとても明るく光っています。
磁場写真でも、2つめの活動領域の磁場分布が見えて来ました。
横向きのため圧縮されていますが、
こちらも [ 白 黒 ] と北半球の第24活動周期の極性です。

可視光写真は、更新が遅れていて、まだ昨日の昼の様子です。
ひとつめの活動領域に相当する部分には、白く白斑が光っているだけで、
黒点はありませんでした。
2つめの活動領域は、この写真では、まだ太陽の向こう側です。


GOESのX線グラフを見ると、Bクラスの小さな活動が2回発生しています。
それ以外の時間でも、小さな変動が連続的に発生していて、
活動領域がざわついていることが分かります。
より活動的なのは、奥側に見える活動領域です。
大きなフレアはともかく、Cクラスくらいは発生するかもしれません。
それでも、5ヶ月ぶりのことになります。


太陽風は、昨日より480km/秒が続いていましたが、
今朝になって一段下がり、440km/秒となっています。
太陽風磁場も、4nTから2nTへと弱まっています。
弱い高速風領域は、このまま終息を迎えそうです。

昨日のニュース以降も、太陽風磁場の南寄り傾向は続きました。。
そのため、AE指数で500nTや300nTの小規模のオーロラ活動が発生しています。
今後は、速度の低下に伴って静穏になって行くでしょう。


今後は、高速太陽風が一旦終わり、12日くらいまで穏やかな状態が続くでしょう。
13日か14日ころに、また次の速度上昇がやって来ると予想されます。
こちらも規模はそれほど大きくないでしょう。
太陽風も、地味な状態が続いています。



SOHO EIT195による、太陽コロナ。10日11時(世界時10日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽磁場。北東(左上)に、2つめの磁場の強まりも見えて来ました。10日3時(世界時9日18時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。活動領域に、白斑が見えています。9日14時半(世界時9日5時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。