宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (06:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 2 --- ---
5/ 1 --- ---
4/30 --- ---

黒点  5/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1016 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
06:14 332 -0.8
-2 h 324 -0.6
-4 h 328 +0.9
-6 h 322 +0.1
-8 h 319 -3.0
-10 h 305 -2.6
-12 h 306 -2.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
05:59 -9 8/ 4
-2 h -9 7/ 2
-4 h -11 5/ 4
-6 h -13 1/ 3
-8 h -11 5/ 7
-10 h -10 7/ 8
-12 h -8 8/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^0
5/ 2 0.7 2x10^1
5/ 1 0.6 2x10^1
4/30 0.8 2x10^1
4/29 0.8 3x10^1
4/28 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 4/27 10:12 太陽風の速度は、380km/秒にやや下がり、穏やかです。磁気圏も静穏です。
2009/ 4/28 09:37 380km/秒のやや低速の太陽風が、穏やかに続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 4/29 10:40 太陽風の速度は320km/秒に下がり、低速風になっています。磁気圏もとても静かです。
2009/ 4/30 13:12 太陽に1016黒点群が現れました。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。
2009/ 5/ 1 11:25 1016黒点群は見えなくなりました。低速の太陽風が続き、磁気圏も静かです。
最新のニュース

2009/ 5/ 2 06:20 更新
320km/秒の遅い太陽風が続いています。コロナホールが、次第に太陽の中心に近づいています。

担当 篠原

太陽風速度は、320km/秒に下がり、かなり低い速度になっています。
27日周期の図では、前周期もこのタイミングではかなり速度が低くなっていて、
似た変化になっているといえるのかもしれません。

磁場強度は、4nTで安定してます。
ACEの図の中ほどで、-4nTの南向きが数時間続いています。
この影響で、小規模の磁気圏活動が発生しています。
AE指数を見ると、200〜300nTほどの小さな変動が観測されています。

どれも小さな変化で、基本的には穏やかな状態です。


SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、コロナホールの姿がよく見える様になっています。
27日前の写真(小さい写真)と比較してみると、位置、広がりともに大きな変化はなく、
前周期と同じような影響がやってきそうです。
高速風は、もう少し先の5月6日頃に始まると予想しています。
前周期は、550km/秒くらいまで速度が上がり、高速状態は4日ほど続きました。

太陽では、1016黒点群は見えなくなりましたが、
X線のデータで、ぎりぎりBクラスの小さなフレア活動が観測されています。
この領域は西に没してしまうため、今後は見えなくなってしまいます。


今日より5連休ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
私は、観測装置のメンテナンスを行うためフィリピンへ行ってきます。
5月5日まで更新が不定期になりますので、ご了解ください。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。2日2時半(世界時1日17時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/ 4 17:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。