宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:28)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/11 --- ---
4/10 --- ---
4/ 9 --- ---

黒点  4/11 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:19 535 -1.8
-2 h 534 -1.2
-4 h 501 +2.8
-6 h 510 +0.8
-8 h 522 -1.7
-10 h 530 +0.1
-12 h 533 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -19 -4/ 22
-2 h -17 14/ 8
-4 h -17 18/ 17
-6 h -20 7/ 5
-8 h -18 11/ 10
-10 h -18 9/ 8
-12 h -18 2/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
4/11 0.5 1x10^3
4/10 0.7 5x10^1
4/ 9 0.6 4x10^1
4/ 8 0.6 3x10^1
4/ 7 0.8 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 4/ 6 10:19 太陽風は通常の速度レベルに戻りました。コロナホールが太陽の中心に来ています。
2009/ 4/ 7 09:35 太陽風は400km/秒前後で安定しています。明日までは穏やかに推移しそうです。
2009/ 4/ 8 10:19 やや低速の穏やかな太陽風が続いています。明日くらいから、高速太陽風が始まりそうです。
2009/ 4/ 9 12:59 高速風がやって来た様です。速度が450km/秒に上昇しています。
2009/ 4/10 12:27 太陽風の速度は480km/秒程度に上がり、やや高速です。中規模のオーロラ活動も発生しています。
最新のニュース

2009/ 4/11 10:28 更新
500km/秒台の高速太陽風になっています。小規模の磁気圏活動も発生しています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度はもう一段上がって、500km/秒台に入りました。
現在はもう少し上がって、540km/秒となっています。
磁場強度は、2-4nTとやや弱めで推移しています。

昨日の段階で磁場強度が下がっていたこと、前周期は最初に速度が高まったことから、
既に最高速の領域に入ったのではないかと考えたのですが、
その後、速度がもう一段上昇しました。
今回は、速度の上がりが遅れ気味にやってきた様です。
それでも、このあたりが今回の最高速度なのではないでしょうか。

磁気圏では、小規模のオーロラ活動が頻繁に見られています。
AE指数のグラフは、300nT前後の変動でいくらかにぎわっています。


高速風は、今日から明日にかけてくらいだと思われます。
明日には速度は低下に向かっているのではないでしょうか。

一旦低速風に戻り、また小規模の太陽風の乱れがやってきそうです。
SOHO EIT195で、現在と27日前の太陽コロナを比較してください。
現在の写真(左)では、太陽の東側(左側)の南半球(下側)に、
小さいですが濃いコロナホールが見えます。
このコロナホールは、前周期の写真(右)にも見られますが、かなり淡い姿です。

このコロナホールによって、前周期は3月21-22日の小さな速度の変化が発生しました。
今周期は、もう少し目立った高速風になっているかもしれません。
4月17日頃に注目です。


太陽は無黒点が続いています。
とても穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/11 00:24 UT

3/15 00:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。