宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 4/ 4 10:15 更新 太陽風の速度は、280km/秒へ下がっています。密度も大きく減少しています。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの黄色線)は、280km/秒と、かなり遅いレベルまで低下しています。 磁場強度は、2-4nTとやや弱まった状態で安定しています。 昨夜から、太陽風のプラズマの密度(橙色線)が大きく減少しています。 ACEの図の前半、昨日までは、2-3個/cm^3程度あったのですが、 図の後半、今日に変わった頃から1個/cm^3を割って、 0.2-0.6個/cm^3あたりに分布するようになりました。 グラフが分散しているのは、 1個/cm^3を割ると、粒子観測装置の精度が悪くなるためです。 その影響で、速度のグラフも散らばっています。 太陽風の速度が下がり、密度が減ると、 太陽風が磁気圏に与える圧力も小さくなります。 地球の磁気圏は、普段、太陽風の圧力によって小さく押し込められているのですが、 今日は圧力が減っているため、 磁気圏は、いつもよりも大きく、宇宙空間へ広がっていることでしょう。 それを示す変化が、静止衛星のGOESの磁場データに見えています。 今日の1枚目の図は、2つのGOES衛星が観測している、静止軌道の磁場の変化です。 図は3日幅ですが、ちょうど図の真ん中あたり、 世界時3日15時のところで、赤線のグラフががくんと下がっています。 ここは、太陽風の密度低下の影響が地球までやってきたところです。 太陽風の圧力が減って、磁気圏が拡大したため、 磁気圏の中にいるGOES衛星の周辺の磁場が弱まったのだろうと思います。 さて、低速の穏やかな太陽風が続き、磁気圏活動はたいへん静かです。 AE指数にはたいした変化は観測されていません。 太陽風は、もう5日程度は穏やかに推移すると思われます。 ただ、27日周期の図を見ると、前周期の3月8日に、小さな速度の山が見られます。 最高でも450km/秒に上がった程度で、1日しか続かなかったのですが、 この変化の回帰が、今日、これから見られるかもしれません。 太陽は無黒点が続いています。 非常に静穏です。 GOES衛星が観測した、磁気圏静止軌道の磁場の変化。太陽風の密度減少による変化が見られます。 (c) NOAA/SWPC SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。4日10時(世界時4日1時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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