宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 4/ 3 08:47 更新 太陽風速度は310km/秒に下がり、たいへん穏やかです。無黒点日数の変化をまとめます。 担当 篠原 2009年も4分の1が終わりましたが、太陽は長い長いお休みを続けています。 3月も黒点はとても少なく、無黒点の日数は、28日に及びました。 恒例の、月ごとの無黒点日数をまとめてみましょう。
昨年の夏に、29日、29日、26日と3ヶ月連続して無黒点の多い月が発生し、 ここが極小期の底だろうかと思われたのですが、 2008年の12月以降も、28日、25日、23日、28日と、非常に静かな状態が続いています。 こうなると、まだまだ極小期のまっただ中にあると考えざるをえない様です。 宇宙ステーションなどへ向けた実用的宇宙天気としては、 「穏やかな春の日和が続いています」と静かでいいことなのですが、 宇宙天気ニュースとしては、ちょっと(かなり?)さみしいですね。 さて、現在の太陽風は、速度(ACEの黄色線)が350km/秒から310km/秒へゆっくりと下がり、 一段と低速の傾向を強めています。 磁場強度(白線)は4nTでほとんど安定しています。 太陽風磁場の南北成分(赤線)が、半日ほど南寄り(マイナス)になりましたが、 振幅も小さく(-2nT)、速度も低いため、磁気圏への影響は小規模です。 AE指数には、200nTほどの小さな変化が見えているだけです。 穏やかな状態は、まだまだ続きます。 SOHO EIT195では、東端のコロナホールがだいぶ見える様になってきました。 この領域の影響がやってくるのは、4月9日以降になると予想しています。 太陽は、今日も無黒点です。 STEREO Behindで先を見ても活動的な領域は無く、黒点が現れる見込みはしばらくありません。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。3日5時(世界時2日20時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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