宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:34)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/15 --- ---
3/14 --- ---
3/13 --- ---

黒点  3/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
00:03 532 -1.8
-2 h 538 +3.5
-4 h - -
-6 h - -
-8 h - -
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
01:29 - 11/ 15
-2 h - 4/ 4
-4 h - 0/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -18 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
3/15 0.6 1x10^3
3/14 0.6 6x10^2
3/13 0.6 2x10^1
3/12 0.6 3x10^1
3/11 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/10 08:44 太陽風は低速に戻り、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心にやって来ました。
2009/ 3/11 10:42 300km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。明後日頃から高速風になるでしょう。
2009/ 3/12 07:23 300km/秒台前半の低速太陽風が続いています。明日から高速風が始まりそうです。
2009/ 3/13 07:06 太陽風の磁場強度が20nTに強まっています。高速風の到来が近づいています。
2009/ 3/14 09:38 高速風が来ました。速度は550km/秒に上昇し、活発なオーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2009/ 3/15 11:34 更新
高速太陽風はゆっくりと速度が下がっています(470km/秒)。太陽に新しい黒点が現れている様です。

担当 篠原

高速の太陽風が続いているようです。
昨夜から、ACEのリアルタイムデータが止まっています。
昨夜の段階では、太陽風の速度は、530km/秒と高まった状態を保っていました。

代わりに、今日はSOHO衛星による太陽風のグラフを掲載します。
こちらを見ると、太陽風は今朝に入った頃からゆっくりと低下を始めていて、
現在、470km/秒ほどになっているようです。

高速太陽風は、前周期同様、比較的短い期間で終わりに向かっている様です。


AE指数によると、磁気圏活動は小規模の変化が続いています。
500nT程度の変動が、断続的に発生しています。
太陽風磁場の強度は既に3nTレベルに弱まっていますが、
弱いながらに南寄りの成分が頻繁に現れている様です。

高速太陽風は終わりに向かっていることから、
今後の磁気圏活動は更に小さくなり、静穏に戻って行くと思われます。


このまま太陽風の速度は一旦下がり、また5日ほど経った頃に、
小規模の乱れがやって来るのではないかと予想しています。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見て下さい。
太陽の中心やや東側(左側)に、縦に伸びるコロナホールの影が見えます。
前周期よりもやや濃くなっている様で、太陽風がどう変化するか注目されます。
コロナホールが太陽の中心に来た頃に、前周期の写真と比較してみましょう。


SOHO EIT195では、太陽の中心に小さく明るく光っている領域があります。
ここを磁場写真で見ると、[白 黒]と小さな磁場の強まりがあります。
可視光写真では、かすかに黒点があるようです(NOAAの番号にはまだ入っていません)。

この領域は、太陽の南半球側にあります。
[白(N) 黒(S)]の磁場の順番は、南半球では、古い23活動周期の性質です。

磁場写真では、この領域の右となりにも、[白 黒]と並んだ小さな強まりが見えます。
その左下には、とても小さく、[黒 白]と並んだ領域も見えます。
こちらは、新しい24活動周期の順番です。
このあたりに、活動周期の境目があるということでしょうか。


放射線帯高エネルギー電子は、1000のレベルまで上昇しましたが、
大きな変化にはなりませんでした。
明日にかけてもう少し上がるかもしれませんが、
警戒レベルの10000までは行かないのではないでしょうか。



SOHO衛星による、太陽風データ。グラフは2日幅で、一番上が速度です。
(c) SOHO, Unin. of Maryland


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。15日11時(世界時15日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。中心付近の南半球側に、小さな磁場の強まりがあります。15日6時(世界時14日21時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。中心やや東側に、小さな黒点が出現しているようです。15日6時(世界時14日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。