宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/12 --- ---
3/11 --- ---
3/10 --- ---

黒点  3/11 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:15 319 -3.6
-2 h 315 -3.1
-4 h 317 -2.3
-6 h 324 -1.6
-8 h 335 -0.9
-10 h 338 -1.0
-12 h 334 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -11 1/ 5
-2 h -9 8/ 9
-4 h -7 5/ 7
-6 h -6 9/ 5
-8 h -5 7/ 4
-10 h -5 9/ 4
-12 h -6 3/ 11

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 1x10^1
3/12 0.5 3x10^1
3/11 0.6 4x10^1
3/10 0.6 4x10^1
3/ 9 0.6 3x10^1
3/ 8 0.7 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/ 7 12:50 太陽に黒点群が出現しました。穏やかな太陽風が続いています。
2009/ 3/ 8 18:12 1014黒点群は消えてしまった様です。太陽風の速度が少し上昇しています。
2009/ 3/ 9 08:52 太陽風速度が440km/秒ほどに高まり、磁場南向きの影響でオーロラ活動が活発化しました。
2009/ 3/10 08:44 太陽風は低速に戻り、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心にやって来ました。
2009/ 3/11 10:42 300km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。明後日頃から高速風になるでしょう。
最新のニュース

2009/ 3/12 07:23 更新
300km/秒台前半の低速太陽風が続いています。明日から高速風が始まりそうです。

担当 篠原

低速の太陽風が続いています。
速度は更に下がって、310km/秒になっています。
磁場強度も、2〜4nTで安定しています。

ACEの図の後半から、磁場の南北成分が南側に偏るようになり、
-4nTの南向きになっています。
磁場強度が4nTなので、ほぼいっぱいに南を向いていることになります。

この影響で、小規模の磁気圏活動が発生しています。
AE指数で、200nTほどの変化が起きています。

南向きが続く間、磁気圏は活動的になります。
ただし、太陽風の速度が低いので、小さな変化に留まるでしょう。


現在の低速太陽風は、今日いっぱい続きそうです。
明日くらいから、高速太陽風がやって来ると予想されます。
変化は、磁場強度が強まることから始まるでしょう。
27日周期の図の、2月14日の変化を参考にして下さい。
磁場が強まって、大きく南を向くと、磁気圏活動が一気に強められます。
前周期も比較的活発なオーロラ活動が見られました。

高速風は、3日ほど続くでしょう。
放射線帯の増加にも注意して下さい。


太陽は無黒点が続いています。
たいへん穏やかです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。12日7時(世界時11日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。11日22時(世界時11日13時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。