宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/13 --- ---
3/12 --- ---
3/11 --- ---

黒点  3/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:07 389 +4.6
-2 h 378 +8.5
-4 h 374 +11.3
-6 h 365 +10.1
-8 h 357 +10.0
-10 h 357 +8.9
-12 h 358 +8.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:30 -16 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^0
3/13 0.6 2x10^1
3/12 0.6 3x10^1
3/11 0.6 4x10^1
3/10 0.6 4x10^1
3/ 9 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/ 8 18:12 1014黒点群は消えてしまった様です。太陽風の速度が少し上昇しています。
2009/ 3/ 9 08:52 太陽風速度が440km/秒ほどに高まり、磁場南向きの影響でオーロラ活動が活発化しました。
2009/ 3/10 08:44 太陽風は低速に戻り、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心にやって来ました。
2009/ 3/11 10:42 300km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。明後日頃から高速風になるでしょう。
2009/ 3/12 07:23 300km/秒台前半の低速太陽風が続いています。明日から高速風が始まりそうです。
最新のニュース

2009/ 3/13 07:06 更新
太陽風の磁場強度が20nTに強まっています。高速風の到来が近づいています。

担当 篠原

太陽風に変化が現れています。
高速太陽風の到来が近づいている様です。

変化は、磁場強度から始まっています。
実は、昨日のニュースの直後、磁場強度が急に10nTに強まっていました。
しかし、速度の変化などは特に発生せず、360km/秒の低速風が安定して続きました。

そして、日付が今日に変わった頃から、磁場強度が再び上昇を始めました。
現在、20nTにまで強まっています。
かなり強い状態です。
速度もゆっくりと、390km/秒に上がっています。
これから更に、本格的に上昇を始めると思われます。

27日周期の図を見て下さい。
若干早まっていますが、前周期と同じ様な展開になりそうです。
前周期は、高速風は600km/秒にまで上昇し、高速状態は2日半ほど続きました。


現在の磁気圏活動は、全く静穏です。
太陽風の磁場強度が大きく強まっていますが、南北成分が安定して北を向いているためです。
しかし、ACEの図の最新のところでは、南北成分の赤線がゆっくりと低下をしています。
この後、南側(マイナス側)に大きく反転する可能性があります。
その場合、磁気圏活動のスイッチが入り、オーロラ活動が強まるでしょう。
速度の上昇を伴うと、活動は、より大きなものとなります。
磁場強度が大きく強まっている間は、特に注意が必要です。

27日周期の図で、前周期の変化を見ると、磁場強度の強まりは半日程度続いてます。
今回も、今日いっぱいは注意が必要でしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、現在は低いレベルで安定しています。
高速風の到来後、上昇する可能性がありますので、
明日以降注意が必要です。

太陽は無黒点です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。13日7時(世界時12日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。13日2時(世界時12日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。