宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2009/ 3/14 09:38 更新 高速風が来ました。速度は550km/秒に上昇し、活発なオーロラ活動も続いています。 担当 篠原 コロナホールの影響による、高速風が来ています。 昨日の朝、13日10時(世界時13日1時)頃から、太陽風速度の上昇が始まりました。 お昼には500km/秒に達し、夜にかけて550km/秒まで上昇しています。 以降はこの速度で安定しています。 20nTに強まっていた磁場強度は、速度の上昇とともに弱まり、 昨夜のうちに5nTと、通常の強さ程度に落ちています。 昨日のニュースの直後から、磁場の南北成分が南寄りの傾向を取る様になり、 磁気圏活動に刺激を与えています。 AE指数を見ると、前半に800nTレベルの強い擾乱が発生し、 後半も500nTくらいの中規模活動が続いています。 シベリア磁場データでも、TIKで1日を通して変動が記録されています。 沖縄の磁場は、静穏レベルから-50nTほど減少しています。 弱い磁気嵐状態になっているようです。 ACEの図の最初に見られる、-10nTレベルの強い南向きが効いていたようです。 今回の高速風は、それほど長く続かないと思われます。 前周期は2日半程度でしたし、 SOHO EIT195では、コロナホールは西の端(右端)に去りつつあります。 500km/秒台の太陽風は、明日くらいまでで、以降、次第に低下して行くでしょう。 磁場強度も下がって来ているので、 磁気圏活動も、今後は次第に落ち着いてくるでしょう。 SOHO EIT195の太陽コロナでは、太陽の東側(左側)にもコロナホールが見えています。 南極の大きなコロナホールから、コロナホールの筋が伸びている様に見えます。 もう2日ほどすると良く見える様になるでしょう。 次の擾乱要因は、このコロナホールになりそうです。 放射線帯高エネルギー電子は、これから上昇を始めそうです。 今後の変化に注意して下さい。 太陽は無黒点で、静穏です。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。14日9時半(世界時14日0時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。14日5時(世界時13日20時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|