宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:05)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 1 --- ---
2/28 --- ---
2/27 --- ---

黒点  3/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:48 472 -1.3
-2 h 478 -0.7
-4 h 484 +0.4
-6 h 492 +0.1
-8 h 495 +1.5
-10 h 504 +0.2
-12 h 520 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 13/ 16
-2 h -10 -2/ 4
-4 h -9 -3/ 3
-6 h -9 0/ 4
-8 h -9 -2/ 3
-10 h -8 -1/ 5
-12 h -8 -5/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^0
3/ 1 0.7 2x10^1
2/28 0.6 2x10^1
2/27 0.6 2x10^2
2/26 0.5 1x10^2
2/25 0.7 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/24 08:35 450km/秒前後の太陽風が続いています。磁場南向きの影響で、中規模のオーロラ活動が発生しています。
2009/ 2/25 09:14 太陽に1013黒点群が出現しました。太陽風は、440km/秒の速度が続いています。
2009/ 2/26 07:59 1013黒点群は小さくなっています。400km/秒台の太陽風が続いています。
2009/ 2/27 09:10 400km/秒台の太陽風が続いています。太陽は無黒点に戻りました。
2009/ 2/28 11:34 太陽風は700km/秒に達する高速風となりました。オーロラ活動も活発化しています。
最新のニュース

2009/ 3/ 1 11:05 更新
高速風は短期間で終わり、太陽風の速度は470km/秒へ下がっています。磁気圏も静穏になりました。

担当 篠原

高速太陽風は、28日5時(世界時27日20時)頃の700km/秒が最高速度だった様です。
昨日のニュース以降は、あっさりと速度が低下し、
昨夜、28日21時(世界時28日12時)には、500km/秒近くまで下がりました。
その後は低下のペースもゆっくりとなり、現在の速度は470km/秒です。
やや高速という値です。

27日周期の図を見ると、27日から28日にかけて、
ぽっこりと短期間の速度の山ができています。

この後の変化ですが、SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、
太陽の中心西寄り(右寄り)に、淡いコロナホールが見えています。
この影響が明日か明後日にやって来るとすると、
高速気味の太陽風はもうしばらく続くかもしれません。
ACEの変化に注目したいところです。


磁気圏のオーロラ活動は静かになっています。
AE指数は、図の前半に小さな活動がいくつか見られる程度です。
速度は速かったものの、太陽風磁場の南北成分が北寄り(プラス側)で推移したため、
磁気圏へエネルギーが流れ込みにくい状態だったと考えられます。

ACEの最新の部分では、磁場が南寄りに変わっています。
この状態が続くと、速度は下がっているものの、
むしろ今後の方が小規模のオーロラ活動が見られる様になるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、低い値が続いています。
今回の高速風では、大きな上昇は起こりませんでした。

太陽は無黒点が続いています。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。1日11時(世界時1日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。1日7時半(世界時28日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。