宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:34)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/28 --- ---
2/27 --- ---
2/26 --- ---

黒点  2/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:30 646 +0.4
-2 h 659 +1.8
-4 h 680 +1.4
-6 h 684 +1.4
-8 h 640 -1.0
-10 h 629 +0.7
-12 h 622 +4.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -9 -4/ 9
-2 h -9 -12/ 2
-4 h -10 -11/ 7
-6 h -11 -3/ 10
-8 h -11 -1/ 12
-10 h -9 -4/ 12
-12 h -12 -11/ 14

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
2/28 0.6 1x10^1
2/27 0.6 2x10^2
2/26 0.5 1x10^2
2/25 0.7 1x10^2
2/24 0.6 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/23 08:47 太陽風は、400km/秒台前半の比較的穏やかな状態です。太陽は無黒点が続いています。
2009/ 2/24 08:35 450km/秒前後の太陽風が続いています。磁場南向きの影響で、中規模のオーロラ活動が発生しています。
2009/ 2/25 09:14 太陽に1013黒点群が出現しました。太陽風は、440km/秒の速度が続いています。
2009/ 2/26 07:59 1013黒点群は小さくなっています。400km/秒台の太陽風が続いています。
2009/ 2/27 09:10 400km/秒台の太陽風が続いています。太陽は無黒点に戻りました。
最新のニュース

2009/ 2/28 11:34 更新
太陽風は700km/秒に達する高速風となりました。オーロラ活動も活発化しています。

担当 篠原

昨日、速度上昇の兆しを見せていた太陽風は、更に上昇を続けました。
昨夜、27日20時(世界時27日11時)頃に600km/秒を超え、
今朝の28日5時(世界時27日20時)頃には、ほぼ700km/秒に達しました。

昨日のニュースでは、それほど大きな変化にはならないと予想したのですが、
大はずれでした。
700km/秒の高速太陽風は昨年の10月30日以来で、4ヶ月ぶりのことです。

太陽の低緯度付近には、はっきりしたコロナホールは見られなかったので、
大きな変化は来ないと予想したのですが、
南極付近の大きなコロナホールの広がりが原因だったのかもしれません。


27日周期の図では、前周期の1月31日-2月1日に、
500km/秒程度の小さな速度の山がありました。
この山が、一気にこの大きさに成長したのでしょうか。

現在の速度は少し落ち着いて、650km/秒になっています。
最高速度の山は越えたのではないかと思われます。


この高速太陽風の影響で、磁気圏も活動的になっています。
AE指数では、900nTの大きめの活動がひとつ発生し、
その前後も小中規模の活動が続いています。

極域では、にぎやかなオーロラが見られたのではないでしょうか。

太陽風の速度は依然高いものの、磁場強度は既に5nTを割る程度に下がっており、
今後の磁気圏活動は、規模の小さなものになるだろうと思います。


この高速風の影響で、放射線帯高エネルギー電子の増加にも注意して下さい。


太陽は無黒点です。
SOHO EIT195で東側から上がって来た明るい領域には、白斑が見えていますが、
黒点はありませんでした(可視光写真)。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。28日8時半(世界時27日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。28日5時半(世界時27日20時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。