宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/19 --- ---
2/18 --- ---
2/17 --- ---

黒点  2/18 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:51 305 -0.0
-2 h 322 -1.1
-4 h 328 -1.3
-6 h 329 -2.0
-8 h 331 -2.3
-10 h 333 -0.5
-12 h 334 -1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -7 0/ 3
-2 h -10 3/ 5
-4 h -10 -1/ 5
-6 h -9 1/ 6
-8 h -8 0/ 5
-10 h -8 -2/ 2
-12 h -7 0/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 1x10^3
2/19 0.7 1x10^3
2/18 0.6 1x10^3
2/17 0.7 2x10^3
2/16 0.6 2x10^3
2/15 0.7 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/14 09:46 黒点は消えてしまったようです。太陽風は低速で穏やかです。
2009/ 2/15 09:16 高速太陽風がやって来ました。速度は500km/秒台後半に上がっています。磁気圏活動も活発に発生しています。
2009/ 2/16 12:38 500km/秒台の高速風が続いています。太陽風の速度は低下に向かっています。
2009/ 2/17 09:13 太陽風の速度は下がり(420km/秒)、磁気圏は穏やかです。
2009/ 2/18 09:17 太陽風速度は300km/秒台中盤に下がり、磁気圏もとても穏やかです。
最新のニュース

2009/ 2/19 09:03 更新
太陽風速度は300km/秒に下がり、とても静穏です。磁気圏も穏やかです。

担当 篠原

最近の太陽黒点の変化についてまとめました。
どうぞご覧下さい。

立ち上がらない第24期 --2009年を迎えて--


今日、1枚目の図は、1週間の太陽風の変化です。
前回の高速太陽風が、ちょうどまとまって入っています。

太陽風の変化は、14日(図は世界時)に始まっています。
初めに、磁場強度(白線)が20nT近くに強まり、
それとともに、速度(黄色線)の上昇が始まっています。
磁場の上昇が、高速風の前触れとなっていました。

太陽風の速度は、それまで300km/秒台でしたが、半日ほどで500km/秒台に上昇しました。
速度が高まるとともに、磁場強度は弱まり、高速太陽風は中盤を迎えます。
高速状態を1日半ほど保ったところで、速度はゆっくりと低下を始め、
それから3日ほどかけて、太陽風の速度は300km/秒へと低下しました。

比較的規模の小さい高速太陽風領域でしたが、
その分、この図で全体像がきれいに見えています。


上の図でも読み取れる様に、現在の太陽風は、昨日よりも更に速度を下げて、
300km/秒に下がっています。
かなり低速の状態です。
磁場強度は、3nTほどありましたが、今朝になって1nTに下げています。

ただ、南北成分(赤線)が弱いながらも比較的南寄りで、
この影響が、AE指数に小さな変化として見えています。
100nTほどの変化ですから、たいしたオーロラ活動にはなっていないでしょう。


太陽のコロナホールは、ゆっくりと西側(右側)へ移動しています。
もうしばらくすると、地球への影響開始位置です。
どのタイミングで、どの程度の変化がやって来るか、21日前後に注目して下さい。


太陽は無黒点で、静穏です。



1週間の太陽風の変化。14日から高速太陽風が始まっています。
(c) NOAA/SWPC


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。18日20時半(世界時18日11時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/18 23:12 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。