宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:38)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/16 --- ---
2/15 --- ---
2/14 --- ---

黒点  2/16 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:30 510 +0.1
-2 h 516 +0.0
-4 h 530 -0.2
-6 h 545 -0.3
-8 h 562 -0.7
-10 h 579 -0.0
-12 h 584 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -18 -9/ 8
-2 h -19 -15/ 5
-4 h -19 -7/ 11
-6 h -21 0/ 5
-8 h -21 3/ 4
-10 h -21 4/ 6
-12 h -23 1/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
2/16 0.6 2x10^3
2/15 0.7 9x10^2
2/14 0.7 1x10^1
2/13 0.7 1x10^1
2/12 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/11 10:06 300km/秒弱の遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/12 09:22 太陽風は300km/秒台前半と低速です。1012黒点群が出現したそうです。
2009/ 2/13 08:43 1012黒点群で、B4の小さなフレアが発生しました。太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響でオーロラ活動が起きています。
2009/ 2/14 09:46 黒点は消えてしまったようです。太陽風は低速で穏やかです。
2009/ 2/15 09:16 高速太陽風がやって来ました。速度は500km/秒台後半に上がっています。磁気圏活動も活発に発生しています。
最新のニュース

2009/ 2/16 12:38 更新
500km/秒台の高速風が続いています。太陽風の速度は低下に向かっています。

担当 篠原

太陽風は、昨日いっぱいは580km/秒の高速状態を保ちました。
今日に入った頃から速度はゆっくりと低下し、
現在は、500km/秒まで下がっています。

太陽風の磁場強度も、昨日までは4nTほどを保っていましたが、
今日になって大きく下がり、2nTくらいに弱まっています。

このことから、高速太陽風の領域は終盤に入っていると思われます。
速度はやがて500km/秒を割り、
明日には、通常レベルの速度に下がるのではないでしょうか。


磁気圏では、AE指数で、700nTと300nTの中小規模活動がそれぞれ発生しています。
目立った変化はこのくらいで、後半は太陽風の速度も磁場も弱まって来たので、
磁気圏も落ち着くようになりました。

高速風は、もうしばらく残りそうですが、
磁気圏活動の方は、一足先に静かになりそうです。


今回、期間は短かったものの、600km/秒に迫る高速風が40日ぶりに帰って来ました。
左のリンクから、27日周期の全期間版を選んでみて下さい。
今後、どのような高速風パターンに落ち着くのか、
ゆっくりと監視を続けましょう。

この高速風が終わると、太陽風は一休みになりそうです。


高速風の影響で、放射線帯高エネルギー電子が一気に強まっています。
まだ、1000のレベルに達した程度ですが、引き続き変化に注意して下さい。

太陽は磁場の強まりはあるものの、無黒点だとのことです。
フレア活動は、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。16日9時(世界時16日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。磁場の強まりが見えています。16日1時(世界時15日16時)
(c) S


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。