宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/15 --- ---
2/14 --- ---
2/13 --- ---

黒点  2/14 (NOAA)
磁場 フレア
1012 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:07 559 -1.5
-2 h 553 -0.3
-4 h 523 +1.2
-6 h 500 +1.8
-8 h 526 +0.9
-10 h 483 -2.7
-12 h 512 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -23 -10/ 10
-2 h -22 -7/ 11
-4 h -22 -3/ 3
-6 h -25 -1/ 11
-8 h -28 -8/ 21
-10 h -29 -16/ 14
-12 h -28 -15/ 30

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
2/15 0.7 1x10^1
2/14 0.7 1x10^1
2/13 0.7 1x10^1
2/12 0.6 2x10^1
2/11 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/10 09:00 太陽風速度は300km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/11 10:06 300km/秒弱の遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/12 09:22 太陽風は300km/秒台前半と低速です。1012黒点群が出現したそうです。
2009/ 2/13 08:43 1012黒点群で、B4の小さなフレアが発生しました。太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響でオーロラ活動が起きています。
2009/ 2/14 09:46 黒点は消えてしまったようです。太陽風は低速で穏やかです。
最新のニュース

2009/ 2/15 09:16 更新
高速太陽風がやって来ました。速度は500km/秒台後半に上がっています。磁気圏活動も活発に発生しています。

担当 篠原

昨日のお昼、14日13時(世界時14日4時)頃から、
太陽風の速度が上昇を始め、久しぶりに高速太陽風がやって来ました。
夕方には、速度は500km/秒に達し、
今朝に入って、570km/秒ともう一段上がっています。

速度の上昇が始まる頃、太陽風の磁場強度は、最大で17nTまで強まりました。
磁場の南北成分も大きく変化し、-10nTを超える強い南向きも発生しています。


太陽風磁場南向きの傾向は、10時間ほど続き、
この間、比較的活発な磁気圏活動が発生しています。
AE指数では、500nTから1000nTにかけての中規模のオーロラ活動が、
半日に渡って観測されています。
高速風が久しぶりなのであたりまえですが、久しぶりに元気な変化を見た気がします。

シベリアの磁場データも、プラスにマイナスにと、大きく振れています。
頭の上で、活発な活動が発生していたのでしょう。

また、沖縄磁場データは-60nTほどの減少となっていて、
小規模の磁気嵐が発生しています。


現在、太陽風の速度は500km/秒台後半に上がっています。
一方、磁場強度は5nTを割るくらいへ弱まっています。
このため、高速風は既にピークを迎えていて、
この後は次第に低下に向かうだろうと思われます。

SOHO EIT195の観測が再開されました。
コロナホールは既に西の端に近づいています。
このことも、高速風は長く続かないだろうということを示しています。


放射線帯高エネルギー電子は、今のところ目立った変化をしていません。
明日にかけてどうなるか、様子を見て下さい。

太陽は無黒点です。
フレアは現れなくなって、静かになっています。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。15日4時(世界時14日19時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。15日0時半(世界時14日15時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。