宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:46)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/14 --- ---
2/13 --- ---
2/12 --- ---

黒点  2/14 (NOAA)
磁場 フレア
1012 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:41 307 +0.5
-2 h 305 -1.8
-4 h 298 -1.4
-6 h 296 -0.8
-8 h 305 -1.2
-10 h 299 -0.4
-12 h 295 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -5 3/ 12
-2 h -6 2/ 5
-4 h -6 5/ 5
-6 h -6 7/ 4
-8 h -6 8/ 5
-10 h -6 6/ 4
-12 h -6 2/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
2/14 0.5 1x10^1
2/13 0.7 1x10^1
2/12 0.6 2x10^1
2/11 0.6 3x10^1
2/10 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/ 9 08:47 低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2009/ 2/10 09:00 太陽風速度は300km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/11 10:06 300km/秒弱の遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/12 09:22 太陽風は300km/秒台前半と低速です。1012黒点群が出現したそうです。
2009/ 2/13 08:43 1012黒点群で、B4の小さなフレアが発生しました。太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響でオーロラ活動が起きています。
最新のニュース

2009/ 2/14 09:46 更新
黒点は消えてしまったようです。太陽風は低速で穏やかです。

担当 篠原

太陽で、再びB2の小さなフレアが発生しました。
13日15時(世界時13日6時)頃です。
STEREO Behind衛星のEUVIカメラで、
このフレアと、それに続くコロナの噴き出しが見えていました。

昨日掲載した動画とそっくりですが、もちろん新しい動画です。
活動領域が正面に来たからか、きれいに丸くガスが広がって見えます。
この領域は、地球から見ると、
まだ東端(左端)に寄った場所にあります(ひのでの写真参照)。
ですので、このガスの噴き出しの地球への影響はないでしょう。


その一方、昨日見えていた1012黒点群は、消えてしまったようです。
SOHOの可視光写真では見つけることができません。
3回続いたBクラスのフレア活動も、ここまでかもしれません。


太陽風は、300km/秒の低速風が安定して続いています。
磁場強度は、3nTくらいに弱まっていたのですが、
今朝になって強まり始め、現在、7nTくらいに上がっています。

ひのでのX線写真を見て下さい。
コロナホールは太陽の中心線を通り越し、西半球側に広がっています。
この写真は1日半ほど前のものなので、現在は更に西に動き、
地球への影響開始位置に達していると思われます。
これからは、太陽風に変化が現れてもおかしくない状態です。

現在の磁場の強まりが、その始まりなのかどうかはまだ分かりません。
前周期の磁場の強まりは、もう1日ほど遅れてやって来ました。
これからの太陽風の変化に注目して下さい。

ただし、これからやってくる変化は、前周期の規模から考えても、
大きな乱れにはならないでしょう。





STEREO behind衛星で、B2フレアと、太陽のガスの噴き出しが見えています。
(c) NASA


ひのでによる太陽X線写真。12日15時(世界時12日6時)。
(c) 国立天文台/JAXA, SolarMonitor.org


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点は見えなくなりました。14日0時(世界時13日15時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。