宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/13 --- ---
2/12 --- ---
2/11 --- ---

黒点  2/12 (NOAA)
磁場 フレア
1012 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:41 334 +0.7
-2 h 334 -0.9
-4 h 342 -0.7
-6 h 336 -1.0
-8 h 340 -2.6
-10 h 348 -1.9
-12 h 345 -3.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -8 -8/ 10
-2 h -9 0/ 4
-4 h -9 2/ 3
-6 h -9 4/ 11
-8 h -8 -8/ 9
-10 h -7 -13/ 5
-12 h -2 -7/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
2/13 0.6 1x10^1
2/12 0.6 2x10^1
2/11 0.6 3x10^1
2/10 0.6 2x10^1
2/ 9 0.7 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/ 8 09:13 太陽風は低速(310km/秒)で、磁気圏もとても穏やかです。
2009/ 2/ 9 08:47 低速の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2009/ 2/10 09:00 太陽風速度は300km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/11 10:06 300km/秒弱の遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/ 2/12 09:22 太陽風は300km/秒台前半と低速です。1012黒点群が出現したそうです。
最新のニュース

2009/ 2/13 08:43 更新
1012黒点群で、B4の小さなフレアが発生しました。太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響でオーロラ活動が起きています。

担当 篠原

SOHOの太陽可視光写真が更新され、1012黒点群が見えています。
東端に小さく、黒点はひとつだけです。
出現した緯度は赤道に近く、磁場の分布はこれまでの活動周期、第23期の性質です。


13日1時(12日16時)に、この黒点群でB4の小さなフレアが発生しました。
その様子を、STEREO Behind衛星のEUVIカメラの動画で紹介しましょう。
STEREO Behindからは、1012黒点群は太陽の中心に見えています。
フレアが発生し、太陽コロナが噴き出して広がって行く様子が見えています。
しばらくすると、SOHO LASCO C3などでも、
CME(太陽ガスの放出現象)の広がる様子が見えるかもしれません。

地球から見ると、1012黒点群は太陽の横の方にありますので、
地球への影響はないでしょう。

太陽が活発であれば、B4のフレアや、
このくらいの小さな噴出を取り上げる機会はほとんどないのですが、
太陽がずっと静かなので、この規模でも大きな記事になります。


太陽風は、340km/秒前後と低速状態を保っています。
磁場強度は4nT前後。
南北成分が、半日ほど安定して南向きになっています。

この影響で、小規模のオーロラ活動が発生しています。
AE指数に、300nTほどの変化が2回ほど見られています。
太陽風の速度は遅く、南向き磁場もそれほどの強度ではないため、
磁気圏の乱れもこの程度です。


地球から見る太陽コロナは、今日もひのでの写真です。
コロナホールが着々と西半球側へ移動しています。
1日前の写真なので、現在のコロナホールはもう少し西へ(右へ)移動しています。

コロナホールは、地球への影響開始位置にだいぶ近づいています。
明日くらいに、太陽風に乱れがやって来るかもしれません。

27日周期の図を見ると、前周期は、
1月19日に見られる太陽風磁場の強まりと、
速度の小さな盛り上がりが見られる程度でした。
今周期の太陽風はどうなるでしょうか。





STEREO behind衛星で、B4フレアと、太陽のガスの噴き出しが見えています。
(c) NASA


ひのでによる太陽X線写真。12日4時(世界時11日19時)。
(c) 国立天文台/JAXA, SolarMonitor.org


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点は見られません。12日9時(世界時12日0時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。