宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:37)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 4 --- ---
2/ 3 --- ---
2/ 2 --- ---

黒点  2/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:29 369 +8.0
-2 h 351 -6.1
-4 h 349 -4.3
-6 h 311 -2.1
-8 h 309 -0.6
-10 h 316 +0.3
-12 h 319 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -16 11/ 20
-2 h -11 -2/ 10
-4 h -8 1/ 5
-6 h -6 5/ 3
-8 h -4 5/ 4
-10 h -4 5/ 2
-12 h -4 2/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
2/ 4 0.6 2x10^1
2/ 3 0.7 1x10^1
2/ 2 0.8 2x10^1
2/ 1 0.5 1x10^1
1/31 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 1/30 07:47 太陽風の速度は400km/秒を保ち、速度の上昇は発生していません。
2009/ 1/31 10:28 太陽風は、400km/秒前後の穏やかな状態が続いていますが、磁場強度が強まっており、多少乱れるかもしれません。
2009/ 2/ 1 11:19 太陽風の速度は、470km/秒にやや高まっています。小規模のオーロラ活動も発生しています。
2009/ 2/ 2 09:04 太陽風の速度は400km/秒に下がりました。磁気圏も穏やかです。
2009/ 2/ 3 09:03 太陽風の速度は340km/秒に下がり、磁気圏もたいへん静穏です。低速の太陽風は当分続きそうです。
最新のニュース

2009/ 2/ 4 09:37 更新
太陽風に、小規模の急な変化がやって来ました。中規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

今朝早く、4日4時(世界時3日19時)頃、太陽風の急な変化をACE衛星が観測しました。
速度が、310km/秒から350km/秒へ、磁場強度が、5nTから10nTへ、
プラズマの密度は2個/cm^3から10個/cm^3へと、それぞれ急に上昇しています。
コロナホールからの影響が、この様な変化としてやってきたのでしょうか。

変化は急でしたが、速度の変化幅はそれほど大きなものではありません。
現在は、380km/秒に上がっていますが、まだやや遅めの速度です。
この後も、大きく乱れることはないと思います。

地上へは、約1時間後の4日5時(世界時3日20時)頃にやって来ました。
沖縄の磁場データに、とても小さな増加が見られています。


磁場が強まった後、南北成分がしばらく強い南向きになりました。
この影響で、AE指数に500nTほどの中規模の変化が発生しています。
グラフでは、まだ変化の途中なので、もうしばらく続いているかもしれません。

磁場の南向きは4時間ほどで終わり、以降は、強い北向きとなっています。
現在の磁気圏は、静穏状態に戻っているでしょう。


今回の変化の規模は、27日周期の図で見るとよくわかります。
磁場強度は、そこそこ強まっていますが、速度の変化は小さなものです。
今後も、太陽風は、基本的には静穏状態を保つと思われます。


太陽は磁場写真のみ更新されています。
磁場の強まりはなく、無黒点が続いている様です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。4日9時(世界時4日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。磁場の強まりはありません。4日1時(世界時3日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。