宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:28)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/31 --- ---
1/30 --- ---
1/29 --- ---

黒点  1/31 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:21 414 +3.1
-2 h 410 +4.9
-4 h 384 +0.5
-6 h 360 -1.3
-8 h 366 -0.3
-10 h 346 -0.2
-12 h 366 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -2 29/ 17
-2 h -4 18/ 12
-4 h -9 6/ 3
-6 h -9 9/ 4
-8 h -8 7/ 4
-10 h -8 7/ 5
-12 h -7 11/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^0
1/31 0.4 2x10^1
1/30 0.8 1x10^1
1/29 0.7 2x10^1
1/28 0.7 1x10^1
1/27 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 1/26 08:19 280km/秒の遅い太陽風から、340km/秒へやや上昇しています。高速風の始まりが近づいているかもしれません。
2009/ 1/27 08:03 太陽風速度は300km/秒台が続き、高速風には発達していません。南向き磁場の影響で、磁気圏活動は活発化しました。
2009/ 1/28 08:41 やや速度の遅い、穏やかな太陽風が続いています。とても小さな黒点が現れました。
2009/ 1/29 08:51 穏やかな太陽風が続いています。太陽は無黒点に戻りました。
2009/ 1/30 07:47 太陽風の速度は400km/秒を保ち、速度の上昇は発生していません。
最新のニュース

2009/ 1/31 10:28 更新
太陽風は、400km/秒前後の穏やかな状態が続いていますが、磁場強度が強まっており、多少乱れるかもしれません。

担当 篠原

昨日より、速度400km/秒をやや割る程度の、穏やかな太陽風が続いていましたが、
今朝になって、小さな変化が見えています。
磁場強度が、5nTから10nTに強まり、速度も、420km/秒に少し上がっています。

太陽の南半球側に見えていた小さなコロナホールの影響が、
遅れ気味に届いて来たのかもしれません。
太陽風の速度は引き続き上昇するかもしれません。
しかし、コロナホールの規模から考えて、それほど速くはならないでしょう。


磁気圏は、穏やかな状態が続いています。

現在、磁場強度が強まっていますが、
南北成分が北寄りに推移しているため、今のところ目立った影響はありません。
しかし、今後、磁場が南寄りに反転すると、
小中規模のオーロラ活動が起こりそうです。


今日は、2枚のSOHO EIT195太陽コロナ写真を掲載しています。
左が現在、右が27日前(太陽の自転周期)の写真です。

右の写真(27日前)を見ると、
北極から南極へ向かって、淡いコロナホールの筋が伸びています。
この筋は、左の写真(現在)でも淡く見えています。
ただ、北半球側の傾きが大きくなり、南極近くでは筋が見えなくなっています。
太陽の磁場分布が、ゆっくりと動いているのでしょう。
コロナホール自体は、いずれもたいへん淡く、地球への目立った影響は無さそうです。


太陽は無黒点が続いています。
SOHO EIT195の東北部(左上)に、小さな明るい領域があります。
ここが発達して、そのうち黒点が現れるかもしれません。

磁場分布を見ると(磁場写真を掲載しています)、
[白 黒]と、北半球側の新しい24期の極性です。
この領域は、北緯10度付近にあり、
太陽の内部では、新しい活動周期はこの辺りまで下がって来ているようです。



SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありまえせん。31日1時(世界時30日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。北東寄り(左上)に、第24期の小さな磁場の強まりが見えます。31日1時半(世界時30日16時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/31 00:24 UT

1/ 4 02:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。