宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/27 --- ---
1/26 --- ---
1/25 --- ---

黒点  1/26 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:49 350 +3.1
-2 h 347 +5.0
-4 h 343 +3.6
-6 h 343 -1.7
-8 h 337 -7.6
-10 h 338 -7.2
-12 h 350 -5.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -12 11/ 2
-2 h -16 9/ 7
-4 h -20 12/ 13
-6 h -30 -7/ 29
-8 h -26 -13/ 25
-10 h -15 -7/ 7
-12 h -4 -13/ 21

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^0
1/27 0.7 1x10^1
1/26 0.5 1x10^1
1/25 0.5 1x10^1
1/24 0.7 1x10^1
1/23 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 1/22 11:56 400km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も概ね静穏です。
2009/ 1/23 09:34 太陽風速度は320km/秒に下がり、磁気圏もとても静穏です。
2009/ 1/24 11:17 太陽風は320km/秒と遅く、磁気圏も非常に静穏です。太陽は無黒点が続いています。
2009/ 1/25 11:05 太陽風は、速度270km/秒とかなり低速になっています。磁気圏もとても穏やかです。
2009/ 1/26 08:19 280km/秒の遅い太陽風から、340km/秒へやや上昇しています。高速風の始まりが近づいているかもしれません。
最新のニュース

2009/ 1/27 08:03 更新
太陽風速度は300km/秒台が続き、高速風には発達していません。南向き磁場の影響で、磁気圏活動は活発化しました。

担当 篠原

太陽風の乱れは、あまり強まらないまま推移しています。
昨日のニュースの後、太陽風の速度は380km/秒まで上昇しました。

磁場強度も10nTに上がり、高速風の始まりかと思われたのですが、
昨日の午後からは速度が下がり始め、
25日18時(世界時25日9時)には、340km/秒に戻ってしまいました。
磁場強度も、それを追いかける様に、やがて5nTレベルへ下がって行きました。

ちょっと肩すかしの様な変化になってしまいました。
本格的な速度の上昇は、今日からになるのかもしれません。
そうであれば、前周期と同じタイミングでの高速風の回帰となります。
引き続き、太陽風の変化に注目して下さい。


太陽風は、速度としては空振りでしたが、
磁場強度が強まった間、-8nTの強い南向きが6時間ほど続きました。
このため、磁気圏への影響は大きくなり、
AE指数では、この時間帯に500〜900nTの中規模の変動が観測されています。

南向き磁場の強さとしてはなかなかだったのですが、
速度が遅かった(340km/秒)ため、激しい変動にまでは発達しなかったようです。

現在は、磁場が北寄りに切り替わり、磁気圏は落ち着いています。


今日、これから太陽風がどう推移するか、注目して下さい。
SOHO EIT195では、中心の南寄り(下寄り)に、コロナホールが見えています。
こちらの影響が3日後くらいになるので、
1月31日にかけて、太陽風は変化が起こりやすい状態が続きます。


太陽は無黒点で、とても静かです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日0時半(世界時26日15時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。太陽は無黒点です。27日0時半(世界時26日15時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。