宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/26 --- ---
1/25 --- ---
1/24 --- ---

黒点  1/25 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:10 343 -5.2
-2 h 311 -2.1
-4 h 285 -0.3
-6 h 289 +0.4
-8 h 299 +0.2
-10 h 283 -0.1
-12 h 273 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -4 19/ 12
-2 h -5 12/ 2
-4 h -5 12/ 3
-6 h -6 11/ 6
-8 h -6 7/ 3
-10 h -6 10/ 5
-12 h -4 6/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^0
1/26 0.5 1x10^1
1/25 0.5 1x10^1
1/24 0.7 1x10^1
1/23 0.6 1x10^1
1/22 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 1/21 07:24 太陽風の速度は通常レベルに下がり、穏やかな状態です。太陽は無黒点にもどっています。
2009/ 1/22 11:56 400km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も概ね静穏です。
2009/ 1/23 09:34 太陽風速度は320km/秒に下がり、磁気圏もとても静穏です。
2009/ 1/24 11:17 太陽風は320km/秒と遅く、磁気圏も非常に静穏です。太陽は無黒点が続いています。
2009/ 1/25 11:05 太陽風は、速度270km/秒とかなり低速になっています。磁気圏もとても穏やかです。
最新のニュース

2009/ 1/26 08:19 更新
280km/秒の遅い太陽風から、340km/秒へやや上昇しています。高速風の始まりが近づいているかもしれません。

担当 篠原

昨日より、280km/秒とかなり速度の遅い、穏やかな太陽風が続いていました。

しかし、今朝、26日5時(世界時25日20時)頃から太陽風に変化が始まっています。
磁場強度が、5nTを越えて8nT前後になり、
プラズマ密度は、10〜20個/cm^3に増えています。
そして、速度は、小幅ですが340km/秒へ上昇しています。

これらの変化より、高速太陽風の到来が近づいている可能性があります。
まだ、変化としては小さいので、引き続き注目して下さい。
前周期のタイミングと比べると、1日近く早まっています。

磁気圏はまだ静穏です。
磁場強度が強まりつつありますので、
南向きが強まって、オーロラ活動を活発にする可能性があります。
現在のACEのデータも、-5nTほどの南向きの傾向に変わっています。


これから始まるのか、もうしばらく経ってからになるのかは分かりませんが、
しばらく、速度の高い太陽風が続くと予想されます。
SOHO EIT195の太陽写真を見ると、
中心から南東(左下)にかけて、コロナホールが淡く伸びています。
この領域は前周期にもあり、太陽風速度に2つ目の山を作りました(1月3日頃)。
今周期も、1月30日にかけて、速度の高まりが続きそうです。


放射線帯高エネルギー電子は、現在はたいへん低いレベルです。
高速風到来後、増加に向かう可能性があります。
ただ、前周期は目立った増加には繋がりませんでした。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。26日7時半(世界時25日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。太陽は無黒点です。26日1時(世界時25日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。