宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:24)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/21 --- ---
1/20 --- ---
1/19 --- ---

黒点  1/20 (NOAA)
磁場 フレア
1011 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:21 412 +1.1
-2 h 420 -0.9
-4 h 423 -0.7
-6 h 420 +1.8
-8 h 425 +1.6
-10 h 422 +0.8
-12 h 423 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -14 9/ 3
-2 h -12 7/ 3
-4 h -9 8/ 3
-6 h -10 9/ 4
-8 h -10 7/ 4
-10 h -10 6/ 4
-12 h -10 6/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
1/21 0.4 1x10^1
1/20 0.7 1x10^1
1/19 0.7 1x10^1
1/18 0.6 1x10^1
1/17 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 1/16 09:06 太陽風の速度が420km/秒に上がっています。磁気圏では、弱い活動が続いています。
2009/ 1/17 10:04 太陽風は340km/秒の低速になり、磁気圏も静穏です。明日以降、高速風領域に入るでしょう。
2009/ 1/18 10:24 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。高速風の到来が近づいています。
2009/ 1/19 12:35 高速太陽風が始まりつつあります。まだ、速度は440km/秒に上がった程度です。
2009/ 1/20 07:29 高速太陽風領域は弱まってしまい、太陽風の速度はほとんど上がっていません。
最新のニュース

2009/ 1/21 07:24 更新
太陽風の速度は通常レベルに下がり、穏やかな状態です。太陽は無黒点にもどっています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度は次第に下がり、
20日20時(世界時20日11時)には、420km/秒と普通の速度レベルになりました。
磁場強度も3nTに弱まったままで、太陽風は穏やかです。

27日周期の図を見て下さい。
速度の高まりは、前周期とほとんど同じタイミングに見られたのですが、
山の高さはすっかり低くなっていて、
もはや高速風領域とは呼べない様な規模になっています。

このところ、太陽風速度の変化にめりはりがなくなり、
全体的に平坦になっている印象を感じているのですが、
その傾向がもう一段進んだように思います。


27日周期の図の前周期を見ると、12月31日に次の高速風が始まっています。
いまや、太陽風唯一の高速風領域と言ってもよさそうですが、
この高速風の回帰は、1月27日頃になりそうです。
SOHO EIT195の東側(左側)には、発生源のコロナホールが淡く見えています。
次に、こちらの高速風がどうなっているか、注目されます。


磁気圏活動はかなり静穏です。
AE指数にはほとんど変化が見られません。

放射線帯高エネルギー電子も、低いレベルのままです。


太陽は、1011黒点群が見えなくなり、無黒点となりました。
STEREO衛星でも、明るい領域は見えず、またしばらく無黒点が続きそうです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。21日7時(世界時20日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。太陽は無黒点になりました。21日0時半(世界時20日15時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。