宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 4 --- ---
1/ 3 --- ---
1/ 2 --- ---

黒点  1/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:37 492 -0.2
-2 h 511 -0.4
-4 h 528 -1.3
-6 h 522 +0.2
-8 h 523 +0.4
-10 h 539 -0.3
-12 h 527 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -17 8/ 3
-2 h -18 9/ 2
-4 h -16 12/ 6
-6 h -17 9/ 12
-8 h -18 5/ 7
-10 h -18 9/ 14
-12 h -21 -8/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
1/ 4 0.7 3x10^2
1/ 3 0.6 2x10^2
1/ 2 0.6 6x10^1
1/ 1 0.5 2x10^1
12/31 0.8 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/30 08:37 太陽風はかなり低速になり、磁気圏も穏やかです。高速風の到来が近づいています。
2008/12/31 11:04 高速太陽風が始まりそうです。新年にかけて、オーロラ活動の活発化が期待できます。
2009/ 1/ 1 12:06 太陽風は500km/秒台の高速風になっています。年越しのオーロラ活動も発生しています。
2009/ 1/ 2 12:18 太陽風の速度は、400km/秒近くにまで下がり、高速風は一旦終わっています。
2009/ 1/ 3 11:55 太陽風の速度は500km/秒台を回復し、高速風の後半が始まりました。
最新のニュース

2009/ 1/ 4 10:43 更新
500km/秒台前半の高速太陽風が続いています。オーロラも活動的な状態です。

担当 篠原

500km/秒台前半(ACEの黄色線)の比較的穏やかな高速太陽風が続いています。
磁場強度(白線)も、5nTと普通の強さで安定しています。

太陽風磁場の南北成分(赤線)は、南(マイナス)へ、北(プラス)へと、
ゆったりと変化しています。
太陽風の磁場が南を向くと、地球の磁気圏へ電気的なエネルギーが流れ込みます。
この影響で、地球ではオーロラの活動が活発化します。

AE指数を見ると、800nTの中規模オーロラ活動や、300nTほどの小規模活動が
断続的に発生しています。
これらの発生タイミングを、ACEの太陽風磁場南北成分と比較すると、
それぞれ磁場が南を向いた(赤線がマイナスを向いた)タイミングに一致することが分かります。

もう少し細かく見ると、オーロラ活動の発生は、
南向き磁場の発生よりもやや遅れているように見えます。
これは、ACEで観測した太陽風が地球に届くまでに、1時間弱の時間差があること、
磁場が南を向いてから磁気圏にエネルギーが流れ始めるので、
オーロラ活動の発生は、南向き磁場がしばらく続いた後になりがちなためです。


今回の高速太陽風は、そろそろ終わりに近づいています。
今日いっぱいくらいで、500km/秒を割って、速度の低下が始まるでしょう。
その後、穏やかな太陽風が2週間近く続きそうです。

SOHO EIT195では、太陽の北極から南極へ繋がる、細長いコロナホールが見えます。
これによる乱れが、多少、3-4日後の太陽風に見えるかもしれません。
大きな変化にはならないと思います。


放射線帯高エネルギー電子は、低いままです。

太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。4日9時(世界時4日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点は見られません。4日7時半(世界時3日22時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。