宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 1 --- ---
12/31 --- ---
12/30 --- ---

黒点  1/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:07 516 -1.0
-2 h 518 -1.2
-4 h 499 +0.1
-6 h 493 -2.1
-8 h 504 -1.1
-10 h 514 -0.5
-12 h 522 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -16 15/ 10
-2 h -15 7/ 4
-4 h -17 4/ 4
-6 h -16 6/ 8
-8 h -15 0/ 10
-10 h -12 9/ 14
-12 h -9 -4/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
1/ 1 0.5 1x10^1
12/31 0.8 2x10^2
12/30 0.6 7x10^1
12/29 0.7 8x10^1
12/28 0.6 9x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/27 08:15 太陽風の速度は引き続き低下し、低速風に変わりつつあります。太陽は無黒点が続いています。
2008/12/28 12:27 太陽風は低速風になり(340km/秒)、磁気圏もとても静かです。太陽の磁場分布に注目してみましょう。
2008/12/29 11:06 速度320km/秒の遅い太陽風が続いています。磁気圏も概ね静穏です。
2008/12/30 08:37 太陽風はかなり低速になり、磁気圏も穏やかです。高速風の到来が近づいています。
2008/12/31 11:04 高速太陽風が始まりそうです。新年にかけて、オーロラ活動の活発化が期待できます。
最新のニュース

2009/ 1/ 1 12:06 更新
太陽風は500km/秒台の高速風になっています。年越しのオーロラ活動も発生しています。

担当 篠原

明けましておめでとうございます。
2009年も宇宙天気ニュースをよろしくお願いします。

ちょうど1年前の2008年1月4日、
太陽の北半球に新しい第24期の磁場極性を持った黒点が現れました。
5月3日には、太陽の南半球にも新しい周期の黒点が出現し、
いよいよ新周期に移行するのかと思われました。

しかし、7月、8月は、無黒点の日がそれぞれ29日にも達し、
太陽活動は高まる気配を見せません。
11月3日には、第24期の黒点群で初のCクラスフレアが発生し、
黒点の数も増えそうに見えたのですが、
12月には、無黒点日が再び28日(NOAAの数値)にまで増えています。

太陽活動は、新周期へのステップを踏み続けてはいますが、
その歩みは遅く、活動の目立った高まりはなかなか始まりません。
とても長い極小期を見せつけられていますが、焦っても仕方ありませんので、
今年ものんびりと宇宙天気の変化を追いかけて行きましょう。

ちなみに、NASAの太陽グループが出している、
今後の太陽活動予測図をこちらで見ることができます。
この図も、ひとつの予測モデルの結果でしかなく、
資料を探せば、違う説をいくらでも見つけることができます。
現時点では、今後の太陽活動を正確に予測する方法はまだ見つかっていません。



昨日、大晦日を迎えて、高速の太陽風がやって来ました。
太陽風の速度は、31日15時(世界時31日6時)頃に500km/秒を超え、
その後、500〜550km/秒の範囲で安定した高速風が続いています。

昨日の時点で15nTに強まっていた磁場強度は、速度が上がるとともに弱まり、
現在は5nTに下がっています。
このため、高速風は最高速度の領域に入っていると思われます。

オーロラ活動もやや活発になっています。
AE指数では、300nTから800nTにかけて、
中小規模のオーロラ活動が何回も観測されています。
極域では、年越しのにぎやかなオーロラ観望ができたのではないでしょうか。
アラスカのライブカメラは、回復したとお伝えしましたが、
残念ながら、以前の写真が配信され続けただけでした。
申し訳ありませんでした。

今回の高速風ですが、前周期は一旦速度が下がって、その後2つめの山がやって来ました。
今周期はどうなるのか、これから1月4日ころまでは高速状態が期待されます。
オーロラ活動もしばらく続くでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、大きく下げています。
高速風がそれほどでもないので、大きな増加はないのではないでしょうか。

太陽は無黒点です。
フレア活動も非常に静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。1日8時(世界時31日23時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。