宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/ 1/ 1 12:06 更新 太陽風は500km/秒台の高速風になっています。年越しのオーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 明けましておめでとうございます。 2009年も宇宙天気ニュースをよろしくお願いします。 ちょうど1年前の2008年1月4日、 太陽の北半球に新しい第24期の磁場極性を持った黒点が現れました。 5月3日には、太陽の南半球にも新しい周期の黒点が出現し、 いよいよ新周期に移行するのかと思われました。 しかし、7月、8月は、無黒点の日がそれぞれ29日にも達し、 太陽活動は高まる気配を見せません。 11月3日には、第24期の黒点群で初のCクラスフレアが発生し、 黒点の数も増えそうに見えたのですが、 12月には、無黒点日が再び28日(NOAAの数値)にまで増えています。 太陽活動は、新周期へのステップを踏み続けてはいますが、 その歩みは遅く、活動の目立った高まりはなかなか始まりません。 とても長い極小期を見せつけられていますが、焦っても仕方ありませんので、 今年ものんびりと宇宙天気の変化を追いかけて行きましょう。 ちなみに、NASAの太陽グループが出している、 今後の太陽活動予測図をこちらで見ることができます。 この図も、ひとつの予測モデルの結果でしかなく、 資料を探せば、違う説をいくらでも見つけることができます。 現時点では、今後の太陽活動を正確に予測する方法はまだ見つかっていません。 昨日、大晦日を迎えて、高速の太陽風がやって来ました。 太陽風の速度は、31日15時(世界時31日6時)頃に500km/秒を超え、 その後、500〜550km/秒の範囲で安定した高速風が続いています。 昨日の時点で15nTに強まっていた磁場強度は、速度が上がるとともに弱まり、 現在は5nTに下がっています。 このため、高速風は最高速度の領域に入っていると思われます。 オーロラ活動もやや活発になっています。 AE指数では、300nTから800nTにかけて、 中小規模のオーロラ活動が何回も観測されています。 極域では、年越しのにぎやかなオーロラ観望ができたのではないでしょうか。 アラスカのライブカメラは、回復したとお伝えしましたが、 残念ながら、以前の写真が配信され続けただけでした。 申し訳ありませんでした。 今回の高速風ですが、前周期は一旦速度が下がって、その後2つめの山がやって来ました。 今周期はどうなるのか、これから1月4日ころまでは高速状態が期待されます。 オーロラ活動もしばらく続くでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、大きく下げています。 高速風がそれほどでもないので、大きな増加はないのではないでしょうか。 太陽は無黒点です。 フレア活動も非常に静穏です。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。1日8時(世界時31日23時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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