宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/12/10 09:23 更新 太陽風は低速になり、磁気圏は静穏です。太陽に磁場の強まりが見えています。 担当 篠原 太陽に、新しい第24活動周期の磁場の強まりが現れています。 1枚目のSOHOの磁場写真を見てください。 南西(右下)の端近くに、[ 黒 白 ]と並んだ磁場の強まりが見えています。 半日ほどの間に急に出現した領域ですが、 この磁場の順番は、南半球の第24期の性質です。 この後、更に発達して黒点が出現するかもしれません。 一方、北半球の北極近くに目を向けると、 とても淡くですが、[ 白 黒 ]とならぶ磁場の分布が見えます。 こちらは、第24期の北半球側の性質です。 北半球と南半球とで、磁場の分布が逆を向くことが、この写真から見ることができます。 太陽自体は、依然無黒点で、静穏です。 太陽風は速度が更に下がり、350km/秒ほどの低速風になっています。 プラズマの密度が0.1個/cm^3近くにまで下がっているため、 速度データは、散らばりが激しくなっています。 穏やかな太陽風のため、磁気圏もとても静穏です。 今日から明日くらいまで、太陽風、磁気圏ともに穏やかな状態が続くと予想されます。 12日以降は、前周期に見られた小規模の太陽風の乱れの回帰があるでしょう。 SOHO EIT195では、淡いコロナホールが太陽の西半球に移動し、 地球への影響開始位置に近づいています。 放射線帯高エネルギー電子は、1000ほどのレベルで安定しています。 SOHOによる太陽の可視光写真。南半球に、第24期の磁場の強まりが見えます。10日6時半(世界時9日21時半) (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。10日6時半(世界時9日21時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|