宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:42)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 7 --- ---
12/ 6 --- ---
12/ 5 --- ---

黒点 12/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:41 556 -0.4
-2 h 554 +0.3
-4 h 539 -1.1
-6 h 538 -1.3
-8 h 520 -3.3
-10 h 513 -1.5
-12 h 519 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -21 13/ 10
-2 h -26 9/ 8
-4 h -28 15/ 4
-6 h -30 21/ 12
-8 h -25 6/ 9
-10 h -23 4/ 14
-12 h -24 -1/ 15

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
12/ 7 0.5 4x10^3
12/ 6 0.6 2x10^2
12/ 5 0.6 1x10^1
12/ 4 0.6 7x10^1
12/ 3 0.5 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/ 2 08:45 太陽風の速度は300km/秒に下がり、磁気圏も非常に静穏です。無黒点も続いています。
2008/12/ 3 09:02 290km/秒と速度の遅い太陽風が続いています。一方、高速風の到来も近づいています。
2008/12/ 4 09:20 高速太陽風が始まりつつあります。速度は450km/秒に上昇しています。引き続き、高まって行くでしょう。
2008/12/ 5 10:06 太陽風の速度は400km/秒に下がり、高速風は一旦終わっています。この後、再び上昇するかもしれません。
2008/12/ 6 09:35 太陽風磁場の南向きが続き、激しいオーロラ活動が発生しました。
最新のニュース

2008/12/ 7 10:42 更新
太陽風の速度は550km/秒に上昇し、再び高速状態になっています。磁気圏も活動的です。

担当 篠原

太陽風は、再び高速風に変わっています。
昨日のニュースの後、速度はゆっくりと上昇を続け、
450km/秒から550km/秒へ上がりました。

一方、10nTに強まっていた磁場強度は、低下して3nTに弱まっています。
このため、速度の上昇はこのあたりで止まると思われます。

27日周期の図で、高速風の分布を見てください。
前周期までは、ひとつのかたまりになっていた高速風(11月7〜9日)は、
前後、2つのグループに分かれつつある様です(12月4日と12月6日付近)。
期間全体に渡って磁場強度が強まっている点も興味深く、
次の周期にどのように変わっているか注目されます。


太陽風磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いていました。
このため、AE指数では500〜800nTの中規模変動が数時間おきに発生しています。
極域では、活発なオーロラ活動が見られていたようです。

その様子は、シベリア磁場データでも見ることができます。
この図は、一つの観測点の変化なので、オーロラの活動が見えやすい時間帯があり、
毎日、同じ時間帯に目立った変化が見えています(この図は3日幅です)。


再び速度の上がった太陽風ですが、高速風はそれほど長く続かないと思われます。
速度の上昇はこの辺りで止まり、安定した状態も今日いっぱいくらいではないでしょうか。
明日には、速度は低下に向かっているのではないかと思われます。

SOHO EIT195では、次のコロナホールが見えています。
太陽の中心に淡く小さな領域と、北極寄りに小さいながら濃く見えている領域があります。
どちらも、以前にSTEREO Behindの画像で紹介したものです。

明日にでも、太陽の中心に達しそうです。
もう少し見えやすくなるでしょうか。


放射線帯高エネルギー電子は、一気に増加しています。
といっても、前のレベルが低過ぎたのか、数千に上がった程度です。
警戒レベルに達するかどうか、引き続き注目してください。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。7日10時(世界時7日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。