宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/12/ 6 09:35 更新 太陽風磁場の南向きが続き、激しいオーロラ活動が発生しました。 担当 篠原 速度はそこそこ、磁場強度は強めという太陽風が続いています。 500km/秒から400km/秒に下がった太陽風の速度は、 そのまま400km/秒台を推移し、1日経過して450km/秒にやや上がった程度です。 太陽風の磁場強度も、8nTとやや強めの状態を維持し、 後半、やや強まって10nTに近づいています。 コロナホールによる影響が見られる太陽風の状況ですが、 高速風としては、ずいぶん弱まってしまった様です。 太陽風磁場は、強めの状態が続いていますが、 南北成分が、かなり南に偏って推移しています。 ACEの図では、-5nT前後のまとまった南向きが、何時間も続いています。 このため、磁気圏活動がかなり強められています。 AE指数では、1000nTに達する大規模な活動が、2回にわたって発生しています。 活発な活動は、アラスカのライブカメラでも見ることができました。 また、沖縄磁場データは-50nTほどの低下を示していて、 弱い磁気嵐になっていたようです。 現在の太陽風は、速度は通常レベル(少し高め)で、磁場強度が強まった状態です。 磁場が強まったままなので、 まだ、これから速度の上昇が見られるかもしれませんが、 コロナホールの位置や、前周期の太陽風の様子などを参考にすると、 太陽風の変化はそれほど強まらず、終わりに向かう可能性が高い様に思われます。 今日いっぱい、太陽風の様子に注目してください。 磁場が強まっていて、南北にも大きく振れているので、 昨夜の様に活発なオーロラ活動が見られる可能性も続いています。 放射線帯高エネルギー電子は、低いままです。 太陽は無黒点で、静穏な状態が続いています。 今日も、SOHOの磁場写真を掲載します。 昨日、北半球側に、小さな磁場の強まりが見られることを紹介しましたが、 今日の写真では、南半球側にも小さな磁場の強まりが発生しています。 ここで、磁場の極性に注目してください。 昨日の北半球の磁場の強まりは(今日も見えています)、[白 黒]で、 これは、北半球側の新しい活動周期(24期)の性質でした。 一方、南半球の磁場の強まりも、[白 黒]となっています。 北半球と南半球では、磁場の順番は逆転する性質があるので、 現在、南半球に見えている磁場の強まりは、 南半球側の古い活動周期(23期)の性質を持っているということになります。 問題は、磁場の強まりが南半球の中緯度付近に見えているということです。 太陽活動は、中緯度領域から、新しい磁場極性が出現し、 次第に低緯度に広がって行きます。 南半球でも、既に新しい周期の黒点が出現しているのですが、 今回、比較的高めの緯度領域で古い性質が現れたということは、 南半球側の切り替わりは、なかなか進んでいないということなのかもしれません。 太陽活動の推移も注目されるところです。 SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。6日9時(世界時6日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO MDIカメラによる、太陽磁場の分布。中心やや北寄りに小さな磁場の強まりが見えます。6日2時(世界時5日17時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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