宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:54)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 8 --- ---
12/ 7 --- ---
12/ 6 --- ---

黒点 12/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:51 493 -0.9
-2 h 508 +0.5
-4 h 511 +0.2
-6 h 523 +0.9
-8 h 520 -0.0
-10 h 533 -1.0
-12 h 542 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -16 -1/ 7
-2 h -17 4/ 2
-4 h -18 8/ 3
-6 h -20 9/ 4
-8 h -22 8/ 10
-10 h -23 10/ 11
-12 h -24 10/ 13

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
12/ 8 0.5 3x10^3
12/ 7 0.5 4x10^3
12/ 6 0.6 2x10^2
12/ 5 0.6 1x10^1
12/ 4 0.6 7x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/ 3 09:02 290km/秒と速度の遅い太陽風が続いています。一方、高速風の到来も近づいています。
2008/12/ 4 09:20 高速太陽風が始まりつつあります。速度は450km/秒に上昇しています。引き続き、高まって行くでしょう。
2008/12/ 5 10:06 太陽風の速度は400km/秒に下がり、高速風は一旦終わっています。この後、再び上昇するかもしれません。
2008/12/ 6 09:35 太陽風磁場の南向きが続き、激しいオーロラ活動が発生しました。
2008/12/ 7 10:42 太陽風の速度は550km/秒に上昇し、再び高速状態になっています。磁気圏も活動的です。
最新のニュース

2008/12/ 8 12:54 更新
太陽風速度の低下が始まり、高速風は終わりつつあります(500km/秒)。

担当 篠原

高速の太陽風は、昨日の夕方頃まで550km/秒を保ち、
その後、ゆっくりと低下を始めています。
現在の速度は、500km/秒です。

今後も速度は低下を続け、
明日には高速風は終わっているのではないでしょうか。


磁気圏活動は、続いていますが、規模は小さくなっています。
AE指数では、300〜500nTの小規模の変化が見られています。
速度はある程度上がったものの、
磁場強度が弱まったことで、南向きの成分も小さくなってしまったことが
効いているのだと思います。

現在は、速度が低下に向かい、磁場強度も3nTヘ更に弱まりつつありますので、
磁気圏活動は更に静かになるでしょう。


SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、
北半球の緯度の高い領域に、小さくまとまったコロナホールが見えます。
太陽の中心にも、コロナホールがあるようなのですが、
かなり淡く、はっきりしません。
STEREOの写真で紹介した時は、もう少し見やすかったのですが、
弱まっているのでしょうか。

これらのコロナホールの影響がどうなるのか、今週の後半に注目してください。
27日周期の図で前周期を振り返ると、11月16日に弱い高速風が来ていました。
単純に回帰を見積もると、12月13日頃になります。


放射線帯高エネルギー電子は、1000ほどまでの増加で止まっています。
今回は、これ以上大きく増えることはなさそうです。

太陽は無黒点が続いています。
SOHO EIT194では、明るく光る領域も見られません。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。8日10時(世界時8日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。