宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 5 --- ---
12/ 4 --- ---
12/ 3 --- ---

黒点 12/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 388 -1.8
-2 h 386 -1.3
-4 h 384 -0.5
-6 h 400 -2.9
-8 h 429 -1.1
-10 h 431 -1.8
-12 h 440 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -20 14/ 4
-2 h -20 14/ 4
-4 h -22 10/ 4
-6 h -20 10/ 8
-8 h -21 19/ 12
-10 h -22 9/ 10
-12 h -21 0/ 17

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
12/ 5 0.5 1x10^1
12/ 4 0.6 7x10^1
12/ 3 0.5 1x10^2
12/ 2 0.8 7x10^1
12/ 1 0.5 8x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/30 08:06 高速の太陽風は終わり、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に広がっています。
2008/12/ 1 12:47 太陽風は、速度370km/秒で安定しています。GOES12の高エネルギー電子観測の障害が続いています。
2008/12/ 2 08:45 太陽風の速度は300km/秒に下がり、磁気圏も非常に静穏です。無黒点も続いています。
2008/12/ 3 09:02 290km/秒と速度の遅い太陽風が続いています。一方、高速風の到来も近づいています。
2008/12/ 4 09:20 高速太陽風が始まりつつあります。速度は450km/秒に上昇しています。引き続き、高まって行くでしょう。
最新のニュース

2008/12/ 5 10:06 更新
太陽風の速度は400km/秒に下がり、高速風は一旦終わっています。この後、再び上昇するかもしれません。

担当 篠原

予想に反して、太陽風の速度は1日足らずで下がってしまいました。
昨日の午後、4日17時(世界時4日8時)頃に500km/秒に達していた太陽風の速度は、
その後、すーっと下がってしまい、
昨夜のうちに400km/秒と通常の速度レベルにまで落ちてしまいました。

27日周期の図で、前周期の速度の変化と比較して下さい。
速度の高まりは、小さな山になっています。

コロナホールの変化が、この様な太陽風の変化に繋がったのでしょうか。

現在の太陽風の状態を見ると、磁場強度は8nTに強まったまま安定しています。
このため、高速風はこれで終わりではなく、
この後、後半がやって来る可能性があります。
太陽風磁場が強まっている間は、引き続き注目して下さい。


太陽風速度の上昇により、磁気圏の活動も活発化しています。
AE指数では、300〜700nTの小・中規模のオーロラ活動が記録されています。

現在は太陽風の速度が下がってしまったため、オーロラ活動はあまり期待できません。
今後の、太陽風の変化に注目して下さい。


SOHO EIT195の更新がありませんので、今日もSTEREO Behindの写真を掲載します。
コロナホールは、太陽の中心とやや北寄りの2カ所に見えています。
小さなものですが、太陽風にどのように影響するのか注目されます。
1週間後頃の到来となるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルに落ちています。
高速風が小さかったので、現時点では上昇はないでしょう。


太陽は無黒点ですが、磁場写真を見ると、
小さな磁場の強まりが2つ、北半球側に見えています。
色の並びは、[白 黒]で、北半球の第24活動周期(新しい周期)の性質です。

太陽は、11月後半から再び無黒点が続いています。
黒点出現のきっかけになるでしょうか?



STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。地球よりも、3日ほど先の太陽です。5日6時(世界時4日21時)。
(c) NASA


SOHO MDIカメラによる、太陽磁場の分布。中心やや北寄りに小さな磁場の強まりが見えます。5日2時(世界時4日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。